反戦の書を読む
著:河村義人
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内容紹介
21世紀、現代日本といえどつきまとう、“戦争”の問題。
理不尽で悲惨な戦禍は今やSNSで可視化され、私たちは「戦争」を日常的に目にすることができる。
しかしそれでも、「戦争とはなんなのか」「何がその抑止力となるのか」という疑問に対して、答えを持つことは容易ではない。
大国ロシアのウクライナ侵攻、いまだ終わらぬ中東問題、少しずつ深刻化する米中貿易摩擦――
人類は戦争を放棄することができるのだろうか。
これからの未来、私たちは戦争についてどのように考えたらいいのか。
そのヒントとなる「反戦の書」をまとめ、ここに書評を記した。
平和主義者たちの系譜をたどる、今こそ読むべき一冊。
目次
はじめに
1 羽仁五郎『君の心が戦争を起こす』
2 小田実『戦争か、平和か』
3 むの・たけじ『戦争絶滅へ。人間復活へ』
4 加藤周一『私にとっての二〇世紀』他
5 吉本隆明『戦争と平和』他
6 吉田満『戦艦大和ノ最期』
7 『新版 きけわだつみのこえ』
8 保坂正康『「きけわだつみのこえ」の戦後史』
9 大岡昇平『野火』
10 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』
11 野間宏『真空地帯』
12 堀田善衞『若き日の詩人たちの肖像』
13 J・ラーベ『南京の真実』
14 V・E・フランクル『夜と霧』他
15 遠藤誉『卡子』
16 藤原てい『流れる星は生きている』
17 金子光晴『詩人』
18 山之口貘「紙の上」「貘」
19 『石垣りん詩集』
20 井伏鱒二『黒い雨』
21 開高健『紙の中の戦争』
22 蜂谷道彦『ヒロシマ日記』
23 林京子『祭りの場』他
24 永井隆『長崎の鐘』
25 林達夫『歴史の暮方』
26 日高六郎『戦争のなかで考えたこと』
27 『石橋湛山評論集』
28 桐生悠々『畜生道の地球』
29 清沢洌『暗黒日記』
30 益川敏英『科学者は戦争で何をしたか』
31 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ『竹林はるか遠く』
32 富士正晴「洞窟の中の満月」
33 伊藤桂一「黄土の記憶」
34 ムハンマッド・ディーブ「呪文」
35 伊波園子『ひめゆりの沖縄戦』
36 鄭殷溶『ノグンリ虐殺事件』
37 広河隆一『パレスチナ』
38 I・ベア『戦場から生きのびて』
39 デニス・チョン『ベトナムの少女』他
40 高杉一郎『極光のかげに』
41 山崎雅弘『戦前回帰―「大日本病」の再発』
42 『日本国憲法』
43 中江兆民『三酔人経綸問答』
44 大江健三郎往復書簡『暴力に逆らって書く』
45 アインシュタイン・フロイト『ひとはなぜ戦争をするのか』
あとがき
ISBN:9784773404166
。出版社:垣内出版
。判型:4-6
。ページ数:369ページ
。価格:1800円(本体)
。発行年月日:2022年12月
。発売日:2022年12月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS。