動物たちのナビゲーションの謎を解く
著:デイビッド・バリー
訳:熊谷玲美
内容紹介
● 地球を渡る驚異の旅ーー
動物たちはナビゲーションの天才だ!●
ときに数千キロ、数万キロも旅する動物たちーー
なぜ身ひとつで広大な地球を渡っていけるのか?
動物ナビゲーションの世界的な科学者たちが、その謎を探究。
感嘆するほど凄いしくみが明かされる!
・ナビの頼りは、視覚? 匂い? 磁気?・・・それとも?
・生まれた場所を伝える遺伝子とは?
・動物のメンタルマップを解き明かす
・体内時計とナビゲーションの深い関わり
・鳥の磁気センサーの正体とは?
・脳のなかで何が起こっているのか
・ナビゲーションは思考と創造力の鍵!
鳥の渡りの最長記録はなんと9万キロ(地球2周分)・・など、仰天エピソードも満載!
★自然の驚異に魅了された人なら必読の書だ
ーー『パブリッシャーズ・ウィークリー』
★目を見張るような素晴らしい本!
ーーフランス・ドゥ・ヴァール『ニューヨークタイムズ』
★年間ベストブックW受賞!!
::著者:: デイビッド・バリー
英国王立ナビゲーション研究所フェロー。オックスフォード大学で実験心理学と哲学、動物行動の科学的研究を学ぶ。
::目次::
はじめに・・進むべき道を見つけるために
●PART 1 地図なしのナビゲーション
第1章・・生物がナビゲーションを始めたとき
第2章・・ファーブルの庭の昆虫たち
第3章・・厳しい環境を生き抜く力
第4章・・砂漠の戦争とアリ
第5章・・動物の見方を変えたすごい発見
第6章・・デッドレコニングと螺旋運動
第7章・・昆虫界の競走馬
第8章・・太平洋の島々をめぐる航海術
第9章・・鳥が真北を見つけられるわけ
第10章・・天の川とフンコロガシ
第11章・・匂いを道しるべにする動物たち
第12章・・鳥は匂いを頼りに巣に戻れるか
第13章・・音によるナビゲーションの謎
第14章・・磁気感覚の正体を探る
第15章・・大集団で数千キロも旅するチョウ
第16章・・なぜ針路をうまく修正できるのか
第17章・・スノーウィー山地の「闇の王」
●PART 2 「地図・コンパス」ナビゲーション
第18章・・動物はどんなマップを使っているか
第19章・・時差ボケのヨシキリが教えてくれたこと
第20章・・ウミガメの驚きの回帰能力
第21章・・コスタリカでの冒険
第22章・・生まれた場所の磁気を伝える遺伝子
第23章・・磁気の謎はどこまで解けたのか
第24章・・ナビゲーションの脳科学
第25章・・思考や創造力を支える
●PART 3 なぜナビゲーションが重要なのか
第26章・・地球の言語
第27章・・私たちはどこへ向かうのか
目次
●はじめに・・進むべき道を見つけるために
PART 1 地図なしのナビゲーション
●第1章・・生物がナビゲーションを始めたとき
ステッドマン先生とオオカバマダラ/最古のナビゲーション
●第2章・・ファーブルの庭の昆虫たち
ジム・ラベルの魔法のカーペット/先住民の伝統的ナビゲーション/
アリは視覚的なランドマークを使う?
●第3章・・厳しい環境を生き抜く力
光子1個でも感知できる/魚のナビゲーション能力/隠した餌をどのように見つけるか/
ハトがルートの記憶に苦労するとき
●第4章・・砂漠の戦争とアリ
時間補正式太陽コンパス/チュニジアのスイス人医師
●第5章・・動物の見方を変えたすごい発見
ミツバチのダンス言語/偏光とe-ベクトル/世間を騒がせた新事実
●第6章・・デッドレコニングと螺旋運動
昔の船乗りはいかに外洋を航海したか/マーク・トウェイン、道に迷う/
ぐるぐる同じところを回る
●第7章・・昆虫界の競走馬
世界一の専門家と会う/オプティックフロー/キノコ体と中心複合体
●第8章・・太平洋の島々をめぐる航海術
ポリネシア人の大いなる航海/星の航路
●第9章・・鳥が真北を見つけられるわけ
矢が刺さったコウノトリ/遺伝では説明できない
●第10章・・天の川とフンコロガシ
月は気まぐれなガイド/個々の星ではなく
●第11章・・匂いを道しるべにする動物
ファーブルの家を乗っ取ったガ/サケの母川回帰/人間の嗅覚は弱いのか/
脊椎動物の「基本的なコマンドライン」
●第12章・・鳥は匂いを頼りに巣に戻れるか
「偽の放鳥地点」実験/どんな匂いを利用しているのか
●第13章・・音によるナビゲーションの謎
聴覚ランドスケープ/不思議な現象/音のシャドーゾーン
●第14章・・磁気感覚の正体を探る
偏角・伏角・強度とナビゲーション/人間が使うコンパスとの違い
●第15章・・大集団で数千キロも旅するチョウ
オオカバマダラはどこへ行った?/とんでもなく複雑で高度なシステム
●第16章・・なぜ針路をうまく修正できるのか
ガンマキンウワバの渡り/乱流を感知して
●第17章・・スノーウィー山地の「闇の王」
ボゴングガの調査隊とともに/隠れ家となる洞窟/
視覚と磁気のスナップショット
PART 2 「地図・コンパス」ナビゲーション
●第18章 動物はどんなマップを使っているか
他者中心型ナビゲーション/ベクトル・勾配・モザイク/
ムクドリの幼鳥と成鳥
●第19章・・時差ボケのヨシキリが教えてくれたこと
鳥は体内時計で経度を測っている?/磁気偏角が鍵なのか/
サケが異なるルートを選ぶわけ
●第20章・・ウミガメの驚きの回帰能力を探る
産卵のときを待って/たくさんの熱いロマンス/風で運ばれる情報
●第21章・・コスタリカでの冒険
不可解な「アリバダ」/子ガメが進みたがる方角/加速度に反応する
●第22章・・生まれた場所の磁気を伝える遺伝子
人工磁場と自然磁場/刷り込まれた特性/イセエビの才能/人間の磁気感覚は?
●第23章・・磁気の謎はどこまで解けたのか
異なる3つの説/クリプトクロムとラジカル対/「クラスターN」の発見
●第24章・・ナビゲーションの脳科学
認知マップとは?/脳の中のタツノオトシゴ/
場所細胞・格子細胞・頭方位細胞
●第25章・・思考や創造力を支える
海馬の収縮と認知症/概念と空間のつながり
PART 3 なぜナビゲーションが重要なのか
●第26章・・地球の言語
認知エラーの弊害/道を見つけるスキル
●第27章・・私たちはどこへ向かうのか
世界を一変させる力/人間中心主義を超えて/本当の居場所