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サステナブル・フード革命

食の未来を変えるイノベーション

著:アマンダ・リトル
訳:加藤万里子

紙版

内容紹介

● 食から世界を変える「サステナブル・フード革命」へ ●

気候変動や人口増加により、地球規模の食の危機が始まっている。
こうした危機をいかに超え、持続可能な未来をひらくか?

環境ジャーナリストである著者は、
食と農の未来を変える世界各地のイノベーターたちを取材。
その活動とビジョンを通して、新たな指針を提唱する。

それは最先端テクノロジーと環境エコロジーをともに活かす「第3の方法」であり、
「持続可能で、公平な、食農システム」だ。

マクロ=パーマカルチャー、古代植物を復活させる研究、
水不足を解消する先端テクノロジー、アフリカを救うGM種子、
中国で台頭する精密農業、アメリカ陸軍が開発する未来食
・・・

今日の食農システムは危機管理力・回復力が求められる一方で、
気候変動・環境劣化をもたらしている大きな要因でもある。

こうした動向への著者の真摯な問いかけと不安は、
取材の旅の終わりに希望へと転じていく。

食を変えれば世界を変えられるーーサステナブル・フード革命とともに!

★年間ベストブックW受賞!!
ノーチラス・ブックアワード、レイチェル・カーソン環境書籍賞 
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::著者:: アマンダ・リトル
ヴァンダービルト大学の「ジャーナリズムとサイエンス・ライティング」教授。
ジャーナリストとして、環境・食・イノベーションに関する記事を、多数メディアに寄稿。
環境ジャーナリズムの分野で優れた業績をあげた人物に贈られるジェーン・バグリー・リーマン賞を受賞。

::訳者:: 加藤万里子
翻訳家。訳書は、デイビッド・サックス『アナログの逆襲』、
アニー・ジェイコブセン『ペンタゴンの頭脳:世界を動かす軍事科学機関DARPA』など。

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::目次::

はじめに・・食の危機をイノベーションで超える
第1章・・持続可能な「第3の方法」とは?
第2章・・気候変動と闘うリンゴ農家
第3章・・アフリカを救う遺伝子組み換え種子
第4章・・AIロボットで持続可能な農業へ
第5章・・中国で台頭する精密農業
第6章・・垂直農場が育むデジタル・テロワール
第7章・・サケ養殖で世界に持続可能なタンパク質を
第8章・・健康にも環境にもいい培養肉
第9章・・食品廃棄物ゼロをどう実現するか
第10章・・水危機を解決する先端テクノロジー
第11章・・危機管理力と回復力を鍛える
第12章・・古代植物の復活
第13章・・3Dプリンターが生む未来食
おわりに・・世界全体が、ひとつの庭

目次

●はじめに・・食の危機をイノベーションで超える
 人口増と気候変動の脅威/食料生産を根本から見直す

●第1章・・持続可能な「第3の方法」とは?
 歴史が教えてくれること/不足から過多へ/
 度を越した料理文化/魔法使いVS.予言者/入手しやすさ格差

●第2章・・気候変動と闘うリンゴ農家
 野生のリンゴから遠く離れて/スマートな果樹園への道/
 植物の原始的な意志/スーパーチル現象/未曾有の出来事/
 試行錯誤を重ねて/気候変動が食料生産に及ぼす影響/
 無駄な努力?/奇抜なアイデア

●第3章・・アフリカを救う遺伝子組み換え種子
 畑があるのに、なぜ飢える?/GM作物は禁止すべきか/
 カロリー生成機/白熱する議論/安全でも信頼が得られないわけ/
 二者択一を超えて/広大な砂漠が農地に変わる?/私が間違っていたこと

●第4章・・AIロボットで持続可能な農業へ
 レタスボットの活躍/農薬を減らす/悪夢にもチャンスにもなる/
 除草ロボットという選択肢/土が革命的に健全になる/
 単一栽培に終止符を!

●第5章・・中国で台頭する精密農業
 汚染された農地/トニー・ジャンの挑戦/スマート農業システムの開発/
 困難な除染/時代を先取りしたアイデア/最大の難関

●第6章・・垂直農場が育むデジタル・テロワール
 世界的な農地略奪/ニューヨーク各地で葉物野菜を育てる/
 ポストオーガニック/農地を原野に/独特な風味と食感を野菜に与える/
 革新的なチームづくり

●第7章・・サケ養殖で世界に持続可能なタンパク質を
 「青の革命」を支援する/もっとも切迫した問題/
 水中版の垂直農場/混合飼育の復活/牛肉より養殖魚を

●第8章・・健康にも環境にもいい培養肉
 代用ではなく、肉そのものを/歴史的な意義/
 生産コストをいかに下げるか/未知の可能性へ/
 究極の高機能ハンバーガー/パンデミックのリスクを減らす

●第9章・・食品廃棄物ゼロをどう実現するか
 食品廃棄物による温室効果ガス排出量/リサイクルより地球のためになる/
 広がる食品廃棄物スーパー/食品を保存するテクノロジーの進展/
 食品廃棄物をバイオガスに変える

●第10章・・水危機を解決する先端テクノロジー
 敵は水漏れ水道管だ/紫の水道管ネットワーク/
 予防医学の世界へ/海水淡水化プラントで水大国に/トイレから蛇口へ

●第11章・・危機管理力と回復力を鍛える
 クラウドシーディング体験/史上最大の干ばつ救援活動/
 回復力の根づいたコミュニティ

●第12章・・古代植物の復活
 植物が授ける古代の知恵/気候変動時代の主食に/
 ジャンク・フード効果と栄養格差/古代の植物と現代の育種ツールの融合

●第13章・・3Dプリンターが生む未来食
 栄養補給のパーソナライズ化/Z世代の兵士と戦略の変化/
 最小で最大のカロリーと栄養素を/食の魂の終わり/希望の探求

●おわりに・・世界全体が、ひとつの庭
 自然の永続的なパターンを模倣する/2050年の感謝祭/
 マクロ=パーマカルチャー

著者略歴

著:アマンダ・リトル
ヴァンダービルト大学の「ジャーナリズムとサイエンス・ライティング」教授。
ジャーナリストとして、環境・食・イノベーションに関する記事を、多数メディアに寄稿。
本書でノーチラス・ブックアワード、レイチェル・カーソン環境書籍賞を受賞。
また、環境ジャーナリズムの分野で優れた業績をあげた人物に贈られるジェーン・バグリー・リーマン賞を受賞。
訳:加藤万里子
翻訳家。訳書は、デイビッド・サックス『アナログの逆襲:「ポストデジタル経済」へ、ビジネスや発想はこう変わる』、
アニー・ジェイコブセン『ペンタゴンの頭脳:世界を動かす軍事科学機関DARPA』など

ISBN:9784772695749
出版社:インターシフト
判型:4-6
ページ数:400ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年12月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVD