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わたしで最後にして

ナチスの障害者虐殺と優生思想

著:藤井 克徳

紙版

内容紹介

 「こんな死に方、わたしで最後にして」というガス室からのうめきは、今を生きる私たちへの真摯なメッセージです。ナチスは、「T4作戦」というかたちで、大量の障害者を虐殺しました。
その根幹にある優生思想は、「理想の社会は、優秀な人だけが残り、弱い人は消えてもらいましょう」という考え方です。これは、けっして過去の話だけではありません。私たちの日本社会にも深く潜み、「障害者差別」や「ヘイトクライム」の姿で、いまもときどき頭をもたげるのです。
 史実をたどりながら、人間の価値とは何か、多様な人が暮らす社会はどうあるべきかを、探っていきたいと思います。

目次

第1章 オットー・ヴァイトとの出会い
第2章 殺された障害者は20万人あまり
第3章 優生思想は多くの国々で、 そして日本でもはびこった
第4章 優生思想に対峙する 障害者権利条約
第5章 やまゆり園事件と障害のある人の今
第6章 私たちにできること

著者略歴

著:藤井 克徳
日本障害者協議会代表、きょうされん専務理事
1949年、福井市生まれ。1982年都立小平養護学校(現在の都立小平特別支援学校)教諭退職。養護学校の在職中に地域の共同作業所の開設やきょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)結成に参加。2010年~2014年内閣府障がい者制度改革推進会議議長代理・障害者政策委員会委員長代理。

ISBN:9784772613583
出版社:合同出版
判型:A5
ページ数:176ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YX