わたしで最後にして
ナチスの障害者虐殺と優生思想
著:藤井 克徳
紙版
内容紹介
「こんな死に方、わたしで最後にして」というガス室からのうめきは、今を生きる私たちへの真摯なメッセージです。ナチスは、「T4作戦」というかたちで、大量の障害者を虐殺しました。
その根幹にある優生思想は、「理想の社会は、優秀な人だけが残り、弱い人は消えてもらいましょう」という考え方です。これは、けっして過去の話だけではありません。私たちの日本社会にも深く潜み、「障害者差別」や「ヘイトクライム」の姿で、いまもときどき頭をもたげるのです。
史実をたどりながら、人間の価値とは何か、多様な人が暮らす社会はどうあるべきかを、探っていきたいと思います。
目次
第1章 オットー・ヴァイトとの出会い
第2章 殺された障害者は20万人あまり
第3章 優生思想は多くの国々で、 そして日本でもはびこった
第4章 優生思想に対峙する 障害者権利条約
第5章 やまゆり園事件と障害のある人の今
第6章 私たちにできること
ISBN:9784772613583
。出版社:合同出版
。判型:A5
。ページ数:176ページ
。定価:1500円(本体)
。発行年月日:2018年09月
。発売日:2018年09月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YX。