「逃げるな、火を消せ!」戦時下トンデモ「防空法」
空襲にも安全神話があった!
著:大前 治
紙版
内容紹介
「逃げるな、火を消せ!」のために、空襲被害を拡大させた防空法。空襲が予想される都市から、逃げることは、戦時中の“防空法制”によって避難は禁止されていた。「御国のために命を捨てて消火せよと強制された」、「徹底した情報統制と安全神話で、空襲は怖くないと宣伝されていた」というトンデモな防空法。
本書は、戦時中の市民がおかれた状況を具体的にイメージできるように、戦時中の出版物や写真をたくさん掲載して、この法律のあまりのトンデモさをリアルに理解できる本である。
目次
第1章 「国民防空」のはじまり(昭和3年~昭和11年)
戦争への熱狂をあおる「防空演習」
第2章 防空法の成立と改正(昭和12年~昭和16年)
訓練から実践へ―進化する防空法
第3章 戦争の泥沼化と防空体制(昭和16年~昭和20年)
逃げない国民、逃げられない国民
第4章 防空法がもたらした結末(昭和20年)
気付いたときには遅かった―空襲被害
ISBN:9784772612821
。出版社:合同出版
。判型:A5
。ページ数:224ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2016年11月
。発売日:2016年11月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW。