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女性のこころの臨床を学ぶ・語る

心理支援職のための「小夜会」連続講義

編:笠井 さつき
編:笠井 清登

紙版

内容紹介

今,こころの専門家として何ができるのか。
女性のライフサイクル支援のために設立されたNPO法人女性心理臨床ラボにて,2021年に開催されたオンライン年間講座「小夜会」の講義を書籍化。松木邦裕,澁谷智子,堀越 勝,金生由紀子など,学派や技法を超えた総勢14名の豪華な講師陣が現代を生きる女性を取り巻くさまざまな困難について,精神分析,認知行動療法,児童精神医学,リエゾン精神医学などの多彩な視点から深い学びへ導き,臨床への活用をいざなう。

トラウマ,PTSD,発達障害,カサンドラ症候群,母と子の関係性,病気・介護,ヤングケアラーなど,女性のクライエントが抱える自身の困難や家族のケアに関する問題に,心理支援職が日々の臨床の中でできることを考え,学び,語り,問い続けるための一冊。

目次

まえがき 笠井さつき
第1夜 精神分析の視点で考える女性とトラウマの臨床 笠井さつき
第2夜 こころの中の母親と幼い子ども―精神分析の臨床から 松木邦裕
第3夜 非分析的臨床場面での精神分析的視点 若佐美奈子
第4夜 PTSD の認知処理療法(CPT) 堀越 勝
第5夜 発達障害の特性を有する成人との認知行動療法の可能性 毛利伊吹
第6夜 カサンドラ症候群という問いについて考える 濱田純子
第7夜 家族や社会の中における発達障害とは 金生由紀子
第8夜 リエゾンの視点から女性の罹病,家族・社会を考える―女性が病気になったとき,女性が介護するとき 赤穂理絵
第9夜 こころの支援と時代,世代,社会 笠井清登
第10夜 ヤングケアラー―「言葉」ができることによって何が変わるのか 澁谷智子
座談会 女性心理臨床について語り合う 鈴木菜実子・関川美佳・舘野由美子・森平直子・笠井さつき(司会)
附録 ⼼理職が現場の気づきから研究の⾔葉を見つけるということ―研究なんて関係ないと思っていたあなたへ~not making 論文but making of 論文~ 笠井清登
あとがき 金生由紀子

ISBN:9784772419383
出版社:金剛出版
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM