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Well-beingをめざす社会科教育

人権/平和/文化多様性/国際理解/環境・まちづくり

監:井田 仁康
他編:唐木 清志
他編:國分 麻里

紙版

内容紹介

発足当時から社会科教育の役割は変わった。世界的な現代的課題をふまえ,持続可能な社会を構築する能力をどう育成するか? Well-beingをキーワードに新たな社会科教育の構築をめざす28の実践例。

目次

はじめに    井田仁康

第1章 人権
1-1 「当事者意識」の高まりを目指した公民科単元開発の可能性-人権課題単元「オリンピック選手のメッセージから人権尊重を考える」を事例にして-     
 渥美利文
1-2 他者の人権に寄り添う市民の育成をめざして   -ウクライナ避難民問題を事例に- 前嶋 匠
1-3 社会科におけるインクルージョン統合型人権教育の枠組み-単元「女性の教育権」の分析を通して- 早瀬博典
1-4 複眼的な視点から深い理解を育む社会科の授業方略-資料の活用に着目して- 内山知一
1-5 共生社会・社会正義の実現を目指すシティ・サファリ-他者の「空間の経験」へのエンパシ-を通して- 村井大介

第2章 平和
2-1 成立期中学校社会科における「平和への教育」    -単元「世界平和」の具体化に着目して- 篠﨑正典
2-2 観光の視点からとらえる平和教育への射程 須賀忠芳
2-3 国際紛争解決を構想する交渉教育-認知バイアスと社会心理的障碍を考慮して- 小貫 篤
2-4 1910年代における奉天の私塾の改良-地域教育の「包摂」と「排除」を視点にして- 松 婷
2-5 学校周年記念誌にみる戦時下神奈川県立高等女学校の生活 熊本秀子
2-6 歴史教育を通じての「平和構築」の行方-韓国「東アジア史」から「東アジア歴史紀行」へ- 國分麻里

第3章 文化多様性
3-1 哲学対話を通した地域における多様な文化への気づき-小学生の気仙茶作り体験の実践分析を通して- 得居千照
3-2 教室をミニ・パブリックスにする-「熟議のためのナッジ」としての社会科授業の条件- 大脇和志
3-3 「現代社会」授業における移民の子どもたちによる学びの意味づけ-社会文化的アプローチによる分析をもとに- 金久保響子
3-4 異文化交流による地域づくりに着目した地域学習の可能性-NPO法人つくば日中協会の取り組みと役員の語りをもとに- 張 傳博
3-5 ニューヨーク州公民カリキュラムにおける「文化的多様性」 桐谷正信

第4章 国際理解
4-1 地球的諸課題への当事者意識を育むための高校「地理総合」の授業開発-システム思考とマルチスケ-ル的な視点を活用して- 泉 貴久
4-2 地域的文脈からアプローチする批判的グロ-バル・シティズンシップ教育の構想-人権NPO団体づくりプロジェクトの授業事例を通じて- 玄 在均
4-3 中国における国際理解教育の進展と課題  呂 光暁
4-4 世界各国官製Web地図サイトを使った探究型授業とその評価 小林岳人
4-5 韓国の小学校社会科における空間認知のための行政区域学習の性格 梁 炳逸

第5章 環境・まちづくり
5-1 地理教育として環境問題をどう扱うか―カナダ・オンタリオ州の中等地理科目改訂を手がかりに  宮﨑沙織
5-2 韓国高等学校地理科目における持続可能な開発のための教育の展開-新設科目「気候変化と持続可能な世界」を手掛かりに- Yang JaYeon
5-3 「人新世のための地理教育」のあり方を考える    -IGU・CGEオックスフォ-ド大会での議論を通して- 金 玹辰
5-4 治水対策と新市街地整備の一体的事業    -越谷レイクタウンのまちづくり- 中山正則
5-5 モビリティ・マネジメント教育を担う社会科教員の育成に向けた取り組み 大髙 皇
5-6 グローバル化の進む地域への提言を行う学習の意義と課題―大学1年必修科目「基礎セミナー」での取り組みを通して― 國原幸一朗
5-7 社会系教科におけるまちづくり学習に関する評価モデル-サービス・ラーニングのパ-トナ-シップの視点から- 唐木清志

ISBN:9784772220347
出版社:古今書院
判型:A5
ページ数:316ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNU