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地域旅行ビジネス論

著:小林 裕和

紙版

内容紹介

DMC、インカミング・ツアーオペレーター、ランドオペレーターなど、これまで実務/観光研究分野で十分に整理できていなかった、旅行目的地を事業の拠点とする旅行ビジネスを包括的に理解するための研究書

目次

はじめに
図表リスト
略語一覧

第1章 地域旅行ビジネスの時代
1.1 なぜ「地域旅行ビジネス」に注目するのか
 1.1.1 観光立国の実現に向けた観光産業と地域との連携の課題―新しいタイプの経験価値―
 1.1.2 観光システムと観光流通チャネル
 1.1.3 誰が社会関係性の経験を消費者に届けるのか
 1.1.4 本書の目的―地域旅行ビジネスの視点から―
1.2 研究の方法
1.3 地域旅行ビジネスの概念と本書における用語の定義
1.4 本書の構成

第2章 先行研究レビューと本研究の位置づけ
2.1 先行研究のレビュー手法
2.2 観光における「発着」の空間構造と旅行サービスビジネス
2.3 観光流通チャネル論
 2.3.1 観光流通チャネルの構成要素
 2.3.2 地域のインターミディアリーとしての地域旅行ビジネス
2.4 日本における地域旅行ビジネスの研究動向
2.5 観光地側の視点から見た地域旅行ビジネス
2.6 まとめ

第3章 地域旅行ビジネスはいかに発展してきたか
3.1 観光業の変遷と地域旅行ビジネスの役割―インターミディアリーの発展とイノベーション―
 3.1.1 本章の目的
 3.1.2 研究方法と本章の構成
3.2 地域旅行ビジネスの形成と発展
 3.2.1  黎明期 欧州における近代ツーリズムの誕生と日本の国際観光
 3.2.2  揺籃期 戦後から海外観光渡航自由化前まで 1945年~1963年
 3.2.3  成長期(大衆化の時代) 日本人の海外旅行におけるランドオペレーター(LO)の発展 1964年~1970年代
 3.2.4  転換期 デスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)の誕生
 3.2.5  発展期 ランドオペレーター(LO)/デスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)の多様化
3.3 まとめ

第4章 着地型観光におけるインカミング・ツアーオペレーター(ITO)―島根県 隠岐旅工舎を事例として―
4.1  着地型観光の概念,課題,そしてインカミング・ツアーオペレーターの役割
 4.1.1 本章の目的
 4.1.2 研究手法と本章の構成
4.2 着地型観光の目的の再確認
 4.2.1 「着地型旅行」という概念が生まれた背景
 4.2.2 「着地型旅行4 4 」から「着地型観光」に推移した経緯
4.3 事例:隠岐旅工舎(山陰観光開発株式会社)と創業者
 4.3.1 隠岐の島と観光の概要
 4.3.2 インタビュー結果
 4.3.3 インカミング・ツアーオペレーター(ITO)として担う役割
4.4 着地型観光の再解釈
4.5 まとめ

第5章 日本におけるデスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)の起源と
    MICE 開催地としての発展― DMC 沖縄を事例として―
5.1 デスティネーション・マネジメント・カンパニーとは―日本の観光業界における役割と貢献―
 5.1.1 本章の目的
 5.1.2 研究方法と本章の構成
5.2 先行研究
5.3 「DMC」の用語の定義と使用法
5.4 株式会社DMC 沖縄と沖縄のMICE の事例
 5.4.1 DMC 沖縄創業の背景
 5.4.2 創業時期
 5.4.3 DMC 沖縄の事業実態
 5.4.4 DMC の価値と意義
 5.4.5 DMC 沖縄の今後の活動について
5.5 考 察
5.6 まとめ

第6章 2つの共創的役割―流通共創と地域共創―
6.1 地域旅行ビジネスとは
6.2 地域旅行ビジネスのサプライヤー的役割について
6.3 2つの共創
6.4 まとめ―地域旅行ビジネスの重層的共創仮説―

第7章 結論:概念,社会関係性の経験,2つの共創
7.1 各章のまとめと本書の結論
7.2 今後の課題と展望

おわりに
初出一覧
引用・参考文献

Appendix 1 旅行業法 第二条
Appendix 2 日本の法制面におけるランドオペレーターの定義について
Appendix 3 参考論文「旅行業における商品イノベーションを引き起こす旅行商品の特性について」

索  引

ISBN:9784771038233
出版社:晃洋書房
判型:A5
ページ数:182ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年03月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNSG