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若者たちはなぜ悪さに魅せられたのか

渋谷センター街にたむろする若者たちのエスノグラフィー

著:荒井 悠介

紙版

内容紹介

渋谷センター街で若者たちが得た「資本」とは何か
20世紀末から21世紀初頭にかけ、渋谷センター街に集団でたむろしていたギャル・ギャル男と呼ばれた若者たち。彼らは渋谷のストリートでなにを学び、なにをその後の人生に活かしていったのか。トップ集団のリーダーとして関わり、20年におよぶ追跡から迫る、圧巻のエスノグラフィー。

目次

序章 ギャル・ギャル男文化とは何か
第Ⅰ部 サブカルチャーで獲得する資本
第1章 イベサーの成立と変化
第2章 イベサー界の構造
第3章 イベサーの活動
第4章 イベサーの四つの価値観と将来との結びつき
第Ⅱ部 フィールドの経時的変化と不良性を含むサブカルチャーの衰退
第5章 ギャル・ギャル男文化と界を取り巻く環境の変化
第6章 イベサー界のメンバーの変化
第7章 不良性を含む経歴の象徴資本としての価値の低下
第Ⅲ部 引退後のサブカルチャーを通じて獲得した資本の活用
第8章 引退後の生活
第9章 移行する者たちの資本の活用
第10章 渋谷ファッション業界へ進む者の資本の活用
第11章 一般経済社会に進む者の資本の活用
終章 サブカルチャーと不良資本

著者略歴

著:荒井 悠介
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了,博士(社会学).現在,成蹊大学文学部調査・実習指導助手.明治大学,明星大学,国際基督教大学,立教大学大学院,BLEA大学部,兼任講師・非常勤講師. 「社会的成功のため勤勉さと悪徳を求める若者たち――渋谷センター街のギャル・ギャル男トライブ」(多田治編『社会学理論のプラクティス』くんぷる,2017年),「ユース・サブカルチャーズの卒業の変容――ギャル・ギャル男サークルからの引退を事例に」(『年報カルチュラル・スタディーズ』vol.1,2013年),『ギャルとギャル男の文化人類学』(新潮社,2009年).

ISBN:9784771037120
出版社:晃洋書房
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:6400円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年03月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JHBK