大学1年生の読書論
図書館長からのメッセージ
著:和田 渡
内容紹介
大学生活の4年間をどうすごすかで、その後の人生は決まってきます。限られた貴重な自由と時間、その一部をどうか読書に使ってください。よい本との出会いは一生の宝です。
文学によって、困惑させられたり、打ちのめされたり、涙がとまらなくなったりするひとは幸いだ。そのたびに変身を経験しているからだ。変身とは、本を読んだあとには、自分や他人を別の仕方で見つめるようになったということである。(「はじめに」より)
目次
はじめに
4月 1 青春・読書・人生―河合・三木・亀井の見方―
2 先の見えない世界で―先を見据えて生きる―
5月 1 現代の危機と人類の行方―歴史・科学・哲学―
2 コロナから見る世界―共存と侵略をめぐる問い―
6月 1 身体との対話―スポーツ選手の考え方と生き方―
2 引き出す力―対話の時間―
7月 1 作家の感受力―生きることへの問いかけ―
2 ただならぬひと―エリック・ホッファーの生涯と思索―
8月 1 いまを生きる幸福―幸せのレッスン―
2 苦しみを通して歓喜へ―フジコ・ヘミングと野田あすか―
9月 1 憎しみと赦し―ルワンダへ、ルワンダから―
2 虫たちの生と死―いのちが繰り広げる世界―
10月 1 人間へのまなざし―窪美澄・村田沙耶香・犬養道子―
2 ことばによって生きのびる―戦争に翻弄された実存―
11月 1 古典の森を散策してみよう―プルタルコスの観察眼―
2 自分とは何か―ルソーの探求―
12月 1 人生の塩―人類学者・エリチエの見方―
2 社会のなかで生きる―オルテガの社会学―
1月 1 始祖はこう語った―親鸞と道元―
2 野上彌生子と与謝野晶子の生涯―評伝を読んでみよう―
2月 1 現代に響く古代人の声―哲学者と喜劇詩人―
2 センス・オブ・ワンダー―レイチェル・カーソンの遺言―
3月 1 アメリカの一断面―スタンフォード大学管見―
2 読むことと書くこと―贈ることば―
おわりに