この世界の価値について
功利主義を新たに書き換える
著:重久 俊夫
内容紹介
価値の本質とは何か
快だけが価値なのだろうか
短命に終わった人生は価値が低いか
自分が生まれてきたことに価値はあるのか
価値をラジカルに突きつめるとき人は観念のしがらみから自由になる!
目次
第一部 変幻する功利主義
第一章 価値原理としての功利主義
――価値があるとはどういうことか
一 はじめに
二 「快」と功利主義
三 第一段階の功利主義
四 第二段階の功利主義
五 実証化された第二段階の功利主義
六 小括――三つの功利主義
第二章 行動動機としての功利主義
――人は何を求めるか
一 はじめに
二 視点1――心理学的レベル
三 視点2―「合理的経済人」の可能性
四 視点3―巨視的構造変化
五 小括―価値と事実から社会規範へ
第三章 社会規範としての功利主義㈠
――われらは何をすべきか
一 はじめに
二 予備考察1――人間は尊厳か
三 予備考察2――規範・法規範・国家
四 社会規範としての功利主義の正当化
五 社会規範としての功利主義と他の諸規範との関係
六 小括――統治規範としての功利主義へ
第四章 社会規範としての功利主義
――統治はいかにあるべきか
一 はじめに
二 中庸としての自由民主主義
三 リベラリズム国家観
四 多文化社会
五 小括――三つのリベラリズム
第二部 歴史への視線
第五章 情報進化と功利主義
―歴史の流れは価値なのか
一 はじめに
二 エントロピーと情報量
三 宇宙の膨張と情報進化
四 情報進化するシステムの諸類型
五 情報進化の一般的メカニズム
六 心理的不可逆効果
七 小括――進化論と功利主義
第六章 加速する世界
――今はどういう時代なのか
一 はじめに
二 視点1――近代化と産業社会
三 視点2――近代化の諸段階
四 視点3――諸国民の近代化
五 小括――退屈な未来の巨大な変革
第三部 国家と法への視線
第七章 近代化の政治学
――政治体制は何を目指すか
一 はじめに
二 国家の政治的近代化
三 自由民主主義への道
四 国民国家と近代的ナショナリズム
五 小括―近代化の三類型
第八章 思想としての憲法学
――法学的思考とは何か
一 はじめに
二 基本権・自然権・人権
三 具体的権力・主権理念・主催
四 国民主権の迷宮
五 法学的思考の特質
六 結論――法学的観念論批判
ISBN:9784771035133
。出版社:晃洋書房
。判型:4-6
。ページ数:322ページ
。定価:3600円(本体)
。発行年月日:2021年07月
。発売日:2021年07月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。