知の歴史
哲学と科学で読む138億年
著:渡部佳延
紙版
内容紹介
哲学は、古代ギリシア以来すべての学問の総称として用いられてきました。現在、哲学と科学は、「文系」「理系」という対極に位置づけられることが多いですが、17世紀に万有引力の法則を発見したニュートンでさえ、自らを「哲学者」、自身の革新的理論を「自然哲学」と分類していたのです。哲学と科学の逆転は、いつ、何故、どのように起きたのでしょう?
本書では、哲学の歴史を、ビックバンから始まる自然科学史や、現在まで続く科学技術発展の系譜を絡めた壮大な時間軸で描き出します。自然哲学から構造主義まで、一般的な概説書で取り扱われる知のトップランナー達の生い立ちと思想のポイントが楽しいイラストとともにコンパクトにまとめられていて、入門書としても、辞書代わりにもオススメです!
ビッグバンから始める、世界最長の哲学史!
目次
序 「知」以前
第Ⅰ部 生命が始まり、知が始まる
第Ⅱ部 動物を超えて――神話で覆われる世界
第Ⅲ部 世界探究への出発――神話から哲学へ
第Ⅳ部 再び神話の世界へ――キリスト教の制覇
第Ⅴ部 近代知が世界を睥睨する――人間の力の自覚
第Ⅵ部 知への疑惑
結び 知の展望