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人気絵師の作品から学ぶ配色で生み出す物語

監:稲葉 隆
著:げみ;potg;桜田 千尋;あき;ファジョボレ;banishment;寺田 てら;木野花 ヒランコ;REDUM;RASUKU

紙版

内容紹介

大好評『人気絵師の作品から学ぶ 配色のヒミツ』の続編が登場。前作では、第一線で活躍する人気絵師(イラストレーター)のイラストを取り上げ、効果的な色使い、配色方法について、色彩の専門家が客観的な視点で解き明かしました。
今作では、「情景やシーンが描かれたイラスト」を数多く取り扱い、配色によって生み出される物語性、世界観に着目しています。ロマンチックな情景やドラマチックな光景、季節感や自然の美しさはもとより、懐かしさややすらぎ(情緒)、味覚や香り(五感)、悲しみや嬉しさ(感情)……これらすべてが配色によって物語られています。前作では語り尽くせなかった配色のヒミツ(テクニック)が、世界観構築の視野で明らかにされます。また、色と配色に関する基礎知識と理論も収録しています。

著者は前作に引き続き、日本カラーデザイン研究所の稲葉隆氏が担当。心理学をベースとした色彩の専門家として様々な分野の企業に対する色彩計画業務に携わり、大学での講師も行っています。
掲載作家は、げみ、potg、桜田千尋、あき、ファジョボレ、banishment、寺田てら、木野花ヒランコ、REDUM、RASUKUの10名。韓国や中国で活躍する人気絵師も参加し、より多彩な世界観を持つイラストの解説を収録しています。

目次

Contents
◇げみ しっとりした情緒を物語る(透明な雨に隠れて)、暑く鮮やかな季節を物語る(靴に残した夏の感触)、色濃く深まる季節を物語る(君と染まる時間)ほか
◇potg 自然の心地よさを物語る(藤)、水底の光の美しさを物語る(水底の花畑)、強い意志と感情を物語る(それでも描く)
◇桜田千尋 懐かしい美味しさを物語る(いて座のりんご飴)、幻想と現実のつながりを物語る(オーロラのメロンソーダ)、変化する空模様を物語る(空色ジャム)
◇あき 幻想的な世界を物語る ー淡くー(星の泉と守り神)、ファンタジックな贅沢を物語るー暗くー(ディナー)、あれ?不思議なシーンを物語る(昼下がり)
◇ファジョボレ 出現!ドラマチックを物語る(Alice in wonderland)、見慣れた質感を物語る(Dish washing)、異国情緒を物語る(Disharmony)
◇Banishment ちょっと素敵な出来事を物語る(.....晴れた)、足下にある別世界を物語る(foreget-me-not)、風を物語る/時間の経過を物語る(Day)、吸い込まれるような体感を物語る(天地上等)
◇寺田てら 情報が入り乱れた脳内を物語る(RESO)、ほっと一息を物語る(Chill)、いつもと違うウキウキを物語る(Burung)ほか
◇木野花ヒランコ ヒロインの運命と苦悩を物語る(若き運命の救世主)、繊細な線描で複雑な心情を物語る(べアトリーチェ・チェンチ)、飾らない自然な表情を物語る(忘れたいこと)
◇REDUM 澄んだ音色を物語る(海島の歌)、クライマックスを物語る(夜長姫と耳男)
◇RASUKU エレガンスを物語る(愛の渇き)、シックな秋の愉しみを物語る(ひっそり閑と)、わたしだけの夢中を物語る(魅惑のメロン味)、愛おしさと癒しを物語る(パンダ)
◆色彩の見方
◆配色の基礎

著者略歴

監:稲葉 隆
日本カラーデザイン研究所にて、プロダクト、パッケージ、インテリア、建築、景観、ブランドなどを対象とした色彩計画、商品開発、デザイン開発、マーケティング業務に長年携わる。現在、同研究所シニアフェロー。また、大学等で色彩学、デザイン技法論などの講義を受け持つ。主な研究テーマは、色彩と触感、配色技法、色彩感情、色彩嗜好など。早稲田大学第一文学部卒業、日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了。博士(総合社会文化)。日本色彩学会、日本応用心理学会、日本感性工学会他所属。

ISBN:9784768318393
出版社:玄光社
判型:B5
ページ数:144ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA