井筒俊彦英文著作翻訳コレクション
存在の概念と実在性
著:井筒 俊彦
監訳:鎌田 繁
訳:仁子 寿晴
紙版
内容紹介
何かが「ある」、それは「何」なのか――。
西洋哲学との接点を探りつつ、〈存在〉と〈本質〉をめぐるイスラーム形而上学の真髄を知らしめた一冊、待望の邦訳。
▼『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション』第三弾。
何かが「ある」、しかし、それは「何なのか」。存在と本質をめぐる哲学上最大の問いに挑み、イスラームの〈存在一性論〉哲学と、ギリシャ・スコラ哲学、ハイデガーやサルトルら現代実存主義といった西洋哲学との接点を探りつつ、イスラーム形而上学の深淵を世界に知らしめた一冊。
もとは講演として発表された四つの論文を平明、忠実に翻訳。
文献学的精密さと比較哲学的な方法論により、イスラーム形而上学を分析する世界的名著、待望の邦訳。
目次
序
Ⅰ イスラームにおける形而上学的思考の基本構造
Ⅱ 東西の存在主義
Ⅲ ワフダト・ウジュード(waḥdat al-wujūd)の分析
東洋哲学のメタ哲学に向けて
Ⅳ サブザワーリー形而上学の根本構造
第一章 サブザワーリー形而上学の意義
第二章 存在の観念と存在の実在性
第三章 存在の概念
第四章 エッセンティアとエクシステンティアの区別
第五章 存在は何性に先立つ
第六章 存在は偶有か
第七章 存在の実在構造
解 説
監訳者あとがき
参考文献
索 引
ISBN:9784766424560
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:A5
。ページ数:272ページ
。定価:3800円(本体)
。発行年月日:2017年10月
。発売日:2017年10月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC。