アート・ワールド
著:ハワード・S・ベッカー
訳:後藤 将之
内容紹介
アートはいつ、どのように、誰によって「アート」になるのか?
▼誰もがアーティストになりうる時代の「創造のプロセス」を鮮やかに解明し、全包括的な「アート・ワールド」の理論を提示する、アメリカを代表する社会学者ベッカーの傑作。
▼アート作品は、才能あるアーティストだけではなく、アーティストや作品を取り巻く人々で成り立つ「アート・ワールド」によってうみだされる。本書では、この「アート・ワールド」の仕組みをあきらかにすることで、「何がアートを成立させるのか」「何がアートとクラフトを区別するのか」「アート・ワールドでの自分の役割はどんな意味を持つのか」「なぜ自分の作品は望ましい評価を得ていないのか」「どうすれば自分の作品をふさわしい受け手に見てもらえるのか」など、あらゆるアートやクラフト関係者が抱くであろう基本的な疑問に、民主主義的な回答を与えている。
▼アマチュア作品やマイナー作品をも包摂しうる、アート・ワールドの理論を示した快著。
目次
『アート・ワールド』の日本の読者への言葉
25周年記念版へのまえがき
初版へのまえがき
謝 辞
図版一覧
1 アート・ワールドと集合的行為
2 規 則
3 資源を動員する
4 アート作品を分配する
5 美学、美学者および批評家
6 アートと国家
7 編集する
8 統合された職業人、一匹狼、フォーク・アーティスト、そしてナイーブ・アーティスト
9 アートとクラフト
10 アート・ワールドの変化
11 評 判
12 25周年記念版へのエピローグ
訳者解説
文献一覧
索 引
ISBN:9784766423242
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:A5
。ページ数:464ページ
。定価:4800円(本体)
。発行年月日:2016年04月
。発売日:2016年04月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ABA。