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慶應義塾大学法学研究会叢書 別冊16

アンドレ・ブルトンの詩的世界

著:朝吹 亮二

紙版

内容紹介

シュルレアリストの「帝王」、アンドレ・ブルトンの詩の世界を読み解く。

▼『地の光』、『溶ける魚」、『狂気の愛』、『水の空気』、ジョアン・ミロとの共作『星座』、『磁場』などを精読しながら、謎めいた詩的イマージュに迫る、ブルトン詩研究の集大成。
▼シュルレアリスム的なオートマティスム(自動筆記)から、ブルトンの詩的イマージュを解読。テクストに絡みつくいくつものイマージュの系列を辿りながら、比喩でもなく、静止した視覚的映像でもない、ある項から別の項へと変容していくことばの運動そのものを明らかにする。

目次

はじめに


『磁場』から『処女懐胎』へ ―― 詩的共著作品について
イマージュ論の展開
『溶ける魚』論
『地の光』論
『水の空気』についてのノート
アンドレ・ブルトンの詩の読解
詩的アナロジーについてのノート
『星座』について ―― ブルトンとジョアン・ミロ


『磁場』序説
複数性のテクスト
イマージュの変身譚
シュルレアリスムの都市についてのノート
博物誌の方へ
『狂気の愛』における結晶

あとがき

著者略歴

著:朝吹 亮二
朝吹 亮二
慶應義塾大学法学部教授、詩人。
1952年生まれ。1975年慶應義塾大学文学部卒業、1979年同大学大学院修士課程文学研究科修了、1982年同大学大学院博士課程文学研究科単位取得退学。
著書に、『OPUS』(1987年)、『密室論』(1989年)、『明るい箱』(1994年)、『現代詩文庫 朝吹亮二詩集』(1992年)など。1987年、詩集「OPUS」で第25回藤村記念歴程賞受賞。翌年、同作で第1回三島由紀夫賞候補。2011年、『まばゆいばかりの』で第2回鮎川信夫賞受賞。

ISBN:9784766422726
出版社:慶應義塾大学法学研究会
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:4900円(本体)
発行年月日:2015年10月
発売日:2015年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB