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旅の書物/旅する書物

編:松田 隆美

紙版

内容紹介

▼旅 と 書 物 の 緊 密 な 関 係

探書は愛書家を旅に駆り立て、書を携えて旅に出れば、未知との遭遇が旅行記に結実する。
旅と書物の緊密な関係を3つの視点〈探書と旅〉〈旅の記録と旅の実際〉〈フィクションと旅〉から分析する9篇の論考。

目次

前文 松田隆美

<b>Ⅰ 探書と旅</b>
 旅と文献情報の収集 ―― 16世紀コンラート・ゲスナーの場合
 雪嶋宏一

 「よりよいテクスト」探索の旅 ―― サー・トマス・マロリー『アー
 サーの死』をめぐる数奇な出版事情と編集者たち
 不破有理

<b>Ⅱ 旅の記録と旅の実際</b>
 2つのローマ ―― 「旅の書」にアイデンティティの上書き利用を読む
 神崎忠昭

 旅の書物 / 旅する書物 ―― 近代イギリスのイタリア旅行記とガイド
 ブック
 松田隆美

 イブン・バットゥータの上エジプト紀行 ―― 喜捨と歓待をめぐる一考
 察
 長谷部史彦

 「通信使記録」からみた使節団の庶民芸能見物
 田代和生

<b>Ⅲ フィクションと旅</b>
 フィリップ・ド・シャンパーニュ作、通称《煉獄の魂》再考 ―― 「勝
 利するキリスト」図像の視点から
 木村三郎

 『ガリヴァー旅行記』をめぐる東西文献交渉史
 原田範行

 中国古典文学に見る雅と俗の「旅」
 吉永壮介

著者略歴

編:松田 隆美
松田 隆美
慶應義塾大学文学部教授(中世英文学、思想史)。ヨーク大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。
主要業績:『ヴィジュアル・リーディング――西洋中世におけるテクストとパラテクスト』(ありな書房、2010年)、『ロンドン物語 ―― メトロポリスを巡るイギリス文学の700年』(共編著、慶應義塾大学出版会、2011年)。

ISBN:9784766422610
出版社:慶應義塾大学出版会
判型:A5変
ページ数:240ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GLK