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慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究シリーズ

救国、動員、秩序

変革期中国の政治と社会

編著:高橋伸夫

紙版

内容紹介

▼清朝末期から中華人民共和国成立までの時期、それまで政治から排除されていた農民・労働者・女性たちは、強力に規律化され、全面的に動員されていった。しかしその過程は実は容易ではなかった…。従来の革命史に新たなる視座をもたらす注目の論考集。
▼「歴史」「現代政治」「外交」のなどの分野から現代中国を解明する新シリーズ。1冊目の本書は歴史分野からの実証研究。

目次

総論―救国、動員、秩序………高橋伸夫(慶應義塾大学法学部教授)

第1章 宣講所と文化館のあいだ―近代天津における「社会教育」と中国革命
    ………戸部健(静岡大学人文学部准教授)

第2章 党と国家の困難な関係―中国国民党の訓政建設………岩谷将(防衛省防衛研究所)

第3章 軍隊建設にみる秩序再編と動員の関係―1920年代広東の事例を中心に
    ………阿南友亮(東京成徳大学人文学部専任講師)

第4章 近代広東の民衆組織と革命―匪賊的行動様式の観点から
    ………蒲豊彦(京都橘大学文学部教授)

第5章 20世紀初頭の中国都市における「民衆運動」の再検討―武漢を事例に
    ………衛藤安奈(慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程)

第6章 党、農村革命、両性関係………高橋伸夫(慶應義塾大学法学部教授)

第7章 革命の財政学―財政的側面からみた日中戦争期の共産党支配
     ………一谷和郎(中部大学人文学部(専任)講師)

第8章 抗戦、建国と動員―重慶市動員委員会を事例として………段瑞聡(慶應義塾大学商学部准教授)

第9章 食糧徴発と階級闘争―国共内戦期東北解放区を事例として
     ………角崎信也(慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程)

第10章 建国初期の政治変動と宗族
     ―江西省寧岡県、1949-1952年………鄭浩瀾(フェリス女学院大学国際交流学部准教授)

第11章 江南基層社会からみた土地改革前史・序説
     ―旧松江府の図正と帰戸併冊………山本英史(慶應義塾大学文学部教授)
索 引

ISBN:9784766417692
出版社:慶應義塾大学出版会
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2010年09月
発売日:2010年09月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC