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エピステモロジーの現在

編著:金森修

紙版

内容紹介

科学認識論の今日的意義を提示する。▼フランス現代哲学の総合的な理解に不可欠なエピステモロジー(科学認識論)の今日的展開について詳論し、自然科学に関する哲学的考察の重要性が高まっている昨今における、この分野の可能性に注目し、その現代的意義を明らかにする。▼編者はこの分野の日本への紹介・研究における先駆者。本書では、今日的視点からのいくつかの研究成果を提起して、日本におけるエピステモロジー研究の定着をはかるとともに、フランス現代思想のより的確な見取り図を描く。

目次

 序論——現代フランスの主知主義的伝統      金森 修第一部 第一章 デカルト哲学のなかでの医学        香川知晶 第二章 偶然の確率を計算する        ——クールノーの確率論         村松正隆 第三章 カヴァイエスと数学史の哲学        ——〈時間の外にある真理の歴史性〉というパラドックス   近藤和敬 第四章 神経学とベルクソン哲学           三宅岳史 第五章 或る実証主義の帰趨        ——フランソワ・ダゴニェ試論       金森 修第二部 第六章 フランス心理学の誕生        ——なぜフランスでは「実験心理学」が成立しなかったのか   河野哲也 第七章 生命の認識                   山口裕之 第八章 「自然の作品は知性の作品である」         ——中世アリストテレス主義自然哲学における「生成」の論理   高橋 厚 第九章 地質学と起源の夢想        ——一九世紀フランスにおける文学と科学    荒原由紀子あとがき                      金森 修文献表注索引

ISBN:9784766415520
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:512ページ
定価:5600円(本体)
発行年月日:2008年11月
発売日:2008年11月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DDF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DDN