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壊れゆく景観

消えてゆく日本の名所

著:川村晃生
著:浅見和彦

紙版

内容紹介

「歴史的景観の破壊は、人々の心を荒廃させる!

日本の美しい自然は、古来から歌人や思想家に感動を与え、多くの作品を生み出してきた。
そしてそれらは人々に喜びと発見を与え、日本人ならではの豊かな精神を育んできた。
本書は、文学と自然の深い結びつきを例証し、「開発」の名のもとに進む歴史的景観の破壊に対し、厳しい警鐘を鳴らしている。」                    中村敦夫(俳優・作家)

自然景観や歴史的景観を壊すか残すかという問題は、単に環境問題の領域にとどまるものではない。私たちがどのような風景や景観の中で暮らすかという問いは、私たちの生活の質そのものにまで及んでいるのである。本書では、山野河海の、在りし日の名勝の美しさを、古典に謳われた多数の歌や写真、図版とともに紹介しつつ、現在の惨憺たる乱開発の状況を重ね合わせ、理念なき環境行政のあり方に警鐘を鳴らす。

目次

第一章 美しかった日本、壊れゆく日本
 1 風景はいかにしてつくられたか
 2 歴史的景観の成立
 3 歴史的景観の破壊
 
第二章 破壊された景観
 1 海浜
  三保の松原 / 松島 / 天の橋立 / 佐野の浜 / 鞆の浦 / 千本松原 / 沖縄の海 / 新潟砂丘
 2 山野
  姥捨山 / 碓氷峠 / 大原野 / 吉野山 / 武蔵野 / 富士山
 3 湖水と川
  琵琶湖 / 諏訪湖 / 川辺川 / 吾妻渓谷 / 春の小川
 4 都市と生活
  日本橋 / 京都駅 / 平城宮跡 / 明かり / 消えゆく地名

景観問題のいま—あとがきにかえて

ISBN:9784766413083
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:306ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2006年11月
発売日:2006年11月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ