人造美女は可能か?
編著:巽孝之
編著:荻野アンナ
紙版
内容紹介
人 造 美 女。 そ れ は 理 想 の 女 性————。
彼女たちは、どこから来たのか?
彼女たちは、どこへ向かうのか?
▼E・T・A・ホフマン『砂男』、ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』など、19世紀に多くが生まれた「人造美女」と「独身者の機械」に関する文学作品を皮切りに、映画、アニメ、人形まで、10人の著者が専門分野から分析する。「人造美女」、すなわち人の手(想像)によって造られた架空の美女の魅力に迫る<人造美女解体新書>。
目次
はじめに 巽 孝之
ホフマンからゴスロリまで
第一部 SYMPOSIUM 紙と言葉の乙女たち
マラルメの効用 立仙順朗
ヴェルヌとルーセル、その人造美女たち 新島 進
聖人造少女領域 宝野アリカ
死んだ美女、造られた美女——ポオ、ディキンスン、エリオット 巽 孝之
第二部 INTERMISSION 棺たちの沈黙
天然メイドの人造慰霊祭 荻野アンナ
第三部 DISCUSSION 人造美女の歴史と変容
ゴシックの位相から 高原英理
ゲイシャとT・レックス 小谷真理
オリンピアとマリア
——E・T・A・ホフマンの『砂男』とフリッツ・ラングの『メトロポリス』 識名章喜
バービーは仏像かもしれない 茅野裕城子
ロスト・イン・トランジション——世界の終わりの人形たち スーザン・J・ネイピア
人造美女編年史
おわりに 立仙順朗
執筆者紹介
ISBN:9784766413014
。出版社:慶應義塾大学出版会
。ページ数:344ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2006年09月
。発売日:2006年09月02日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSA。