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〈妻〉の歴史

著:マリリン・ヤーロム
訳:林 ゆう子

紙版

内容紹介

〈妻〉は絶滅の危機に瀕した種か?
〈妻〉という概念のルーツはどこにあるのか?
〈妻〉たちに影響を及ぼす法律や慣習はいかに受け継がれてきたのか?
どのような〈妻〉らしさのパターンが、今日的情景に編み込まれてきたのか?
どの糸が持ちこたえ、どの糸が切れてしまったのか?
過去と現在の照らし合わせから、新しい〈妻〉のイメージを描き出す。

目次

日本語版への序文
謝辞

 はじめに <妻> は絶滅の危機に瀕した種か?

第1章 古代世界における妻たち:聖書、ギリシャ、ローマのモデル
    聖書の妻たち/古代ギリシャの妻たち/ローマ時代の妻たち/所有から限定的パートナーシップへ

第2章 中世ヨーロッパにおける妻たち(1100年〜1500年)
    法的、宗教的考察/エロイーズとアベラールの物語/ロマンティックな恋愛の誕生/母親たちとその他の労働者たち
    グリゼルダとバースの女房/マージェリー・ケンプの物語/クリスティーヌ・ド・ピザン/イタリア式嫁資/
    ルサンナとジョヴァンニの物語

第3章 ドイツ、イングランド、米国におけるプロテスタントの妻たち(1500年〜1700年)
    ルターのドイツにおける結婚/テューダ朝とステュアード朝のイングランドにおける結婚/清教徒の荷物

第4章 米国とフランスにおける共和主義の妻たち
    植民地時代の米国における完全無欠な妻/アビゲイル・アダムズ、愛国派の妻/友愛結婚/アメリカ革命に遭う/
    共和主義者と王政主義者—フランスからの展望/新たな偶像—共和国の母と教育者としての母

第5章 ヴィクトリア朝時代の大西洋両岸の妻たち
    グレートブリテンにおける恋愛、結婚、金/英米の婚姻法/米国における妻の地位/
    エリザベス・ケイディ・スタントン—妻、母親、活動家/南部の妻たち

第6章 ヴィクトリア朝時代の米国の開拓最前線の妻たち
    いざオレゴンへ/西部のロマンス/南西部の結婚生活/モルモン教徒の複婚/守られた数世代

第7章 女性問題と新しい女性
    英国の新しい女性/結婚の失敗/幸せな結婚/英国と大陸とのさらなる論戦/米国における「女性問題」

第8章 米国におけるセックス、避妊、妊娠中絶(1840年〜1940年)
    イデオロギーと経験/避妊/妊娠中絶/マーガレット・サンガーと産児制限運動/新たなセクシュアリティ/
    避妊と堕胎—大恐慌時代

第9章 妻たち、戦争、労働(1940年〜1950年)
    造船所の妻たち/国防関連労働者としての南部の女性たち/陸軍婦人舞台(WAC)と海軍婦人予備部隊(WAVES)/
    「戦争が終わるまで」/銃後の守りと家事/ボランティア精神/戦後の妻たち

第10章 新しい <妻> へ(1950年〜2000年)
    性革命—キンゼー報告からコスモ・リポートへ/仕事革命—共稼ぎ夫婦(デュアル・アーサー・カップル)の台頭/
    「新しい妻」の暗示

訳者あとがき

ISBN:9784766412376
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:560ページ
定価:5800円(本体)
発行年月日:2006年04月
発売日:2006年04月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JHBK