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イスラームの人権

法における神と人

著:奥田敦

紙版

内容紹介

イスラームにおける神と人、その関係のあり方を易しく説き起こし、西欧の人権思想や法思想との比較分析から、イスラームの人権論をわかりやすく紹介。イスラームにおける法的平等、経済的平等、政治的平等、自由といった問題を概説する中で、その理想と現実を直視し、「人間であるというただそれだけの理由で尊重され付与される」イスラーム人権思想の神髄を伝える。

目次

第1章 イスラームについて
三つのイスラーム/イスラームとは

第2章 イスラームにおける人間
人間は弱く創られている/恩知らずな人間/人間のありよう

第3章 イスラームにおける人権
アッラーによる人間に対する尊重/イスラームにおける人権の基礎

第4章 イスラームの人権の理想と現実
何が守られなければならないのか/イスラームにおける人間の内面の構成/法の一般的目的と人権/イスラームにおける人権論の諸相/イスラームにおける人間と人権にかかわる厳しい現実

第5章 神か人間か?
人権は、どちらがよりよくまもることができるのか?/アッラーか人間か?/ラッバーニーヤについて/ラッバーニーヤの意義

補論 法における人間、宗教における人間
はじめに/近代法における人間像の変遷/法の主体と客体の一致/法における人間の限界性/「還元論」を超える/まとめにかえて

ISBN:9784766411942
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:250ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2005年11月
発売日:2005年11月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRP