日韓共同研究叢書 11
韓国・日本・「西洋」
その交錯と思想変容
編:渡辺浩
編:朴忠錫
紙版
内容紹介
日韓両国における「アジア」「同化主義」「東洋平和」 の概念はいかに生じたか。大陸に直接接し、大陸の思想 と密接に連続していた韓国と、海に隔離され、大陸の文 化思想を選択的に受容してきた日本。両国の対照的な形 での歴史発展を踏まえ、19世紀半ば以降の日本と韓国を 中心として、変転する東アジアにおける文化・思想の問 題をさぐる。
目次
第1部 戦争と平和
1 韓国近代史における国際関係概念
—伝統的な存在様式の変容過程を中心に・・・朴 忠錫
2 近代韓国の平和観念—「東洋平和」の理想と現実・・・張 寅性
3 韓日両国の西洋受容に関する比較研究
—兪吉濬と福澤諭吉の国際政治観を中心に・・・金 榮作
第2部 「アジア」と「東洋」
4「アジア」概念の受容と変容—地理学から地政学へ・・・三谷 博
5 野党政治家、言論人の韓国観
—「同化主義」との関連から・・・森山茂徳
6 近代日本の歴史像と「朝鮮」・・・咸 東珠
7『独立新聞』における「自主独立」と「東洋」
—近代朝鮮におけるアジアと脱亜 ・・・月脚達彦
第3部 紛争と統合
8 栗谷李珥の朋党論—比較朋党論史への一試論・・・山田央子
9「教」と陰謀—「国体」の一起源・・・渡辺 浩
10明治東京と光武漢城(ソウル)
—近代都市への指向性と改造成果の比較 ・・・李泰鎭
ISBN:9784766411072
。出版社:慶應義塾大学出版会
。ページ数:480ページ
。定価:4500円(本体)
。発行年月日:2005年03月
。発売日:2005年03月02日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS。