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アジア金融危機とマクロ経済政策

編著:吉野 直行

紙版

内容紹介

1997年のアジア通貨危機の原因、為替制度のありよう、アジア債券市場の構築などの視点から行った実証分析と政策提案。
 本研究の背景は、タイに始まる1997年のアジア金融危機にある。その原因の一つは、米ドルとの実質的な固定相場制にあり、短期資金の急激な流入とそれに続く流出を招いてしまったことにある。 本研究は、アジア通貨機器の経験から、為替政策・銀行行動・貿易パターン、タイの人口問題など、多方面にわたる研究成果をまとめたものである。

目次

  はじめに  吉野直行  

1章 アジア経済の現状とアジア債券市場
吉野直行、石川廉郷、阿曽沼多聞  

2章 マレーシアの資本移動規制とオープンマクロ経済の安定化 
吉野直行、嘉治佐保子、井深陽子  

3章 タイにおける経済危機の出産意欲と結婚意欲への影響
津谷典子、ナパポーン・チャヨバーン  

4章 タイの金融・経済危機と国内における経済発展のボトルネック
ラピポン バンチョン−シルパ、和気洋子  

5章 金利自由化と金融政策
深尾光洋  

6章 流動性ショック対策としてのコミットメントライン
——その効果に関する実証分析
金子隆、渡邊智彦  

7章 中国深?・テクノセンターの経営・経済分析
中島隆信、中野諭、王??、村主英俊  

8章 経済発展における社会資本の役割
中東雅樹  

9章 貸し出しのレントと邦銀の海外業務
島袋伊津子、井上徹  

10章 家計の資産選択の比較分析——日本・韓国・タイの比較
吉野直行、ヒョン ソク、白石小百合、和田良子  

ISBN:9784766410686
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:286ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2004年06月
発売日:2004年06月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF