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コミュニケーションの政治学

編:鶴木眞

紙版

内容紹介

「コミュニケーション」という社会過程を政治的な視点から読み解く、第一級の学者による入門書。
いくつかのキーワードを切り口として従来型のコミュニケーションの考察や分析をするほか、新しい電子情報メディアについての考察も行う。

目次


はじめに

第1部 政治コミュニケーションの理論と制度

第1章 政治権力とコミュニケーションの再考察に向けて  藤田真文
第2章 コミュニケーションとディスコース        小林直毅
第3章 コミュニケーションと選挙            小川恒夫
   -認知・説得型から熟考型効果研究へ-
第4章 コミュニケーションと法制度           岩田温
   -社会学的制度と規範的制度の相克-
第5章 社会的コミュニケーションと
    ナショナル・アイデンティティ          津田正太郎

第2部 歴史の中のマス・コミュニケーション論

第6章 コミュニケーションと社会変動          小川浩一
第7章 マス・コミュニケーションと戦後日本の政治学   大石裕
第8章 中国におけるコミュニケーション研究の展開様相  楊 霜
   -政治的環境の変容を背景に-

第3部 ジャーナリズム論再考              

第9章 コミュニケーションとジャーナリズム       大井眞二
   -客観性原理のレリバンス
第10章 表現の自由論再考                伊藤高史
第11章 アメリカ・ジャーナリズムと国益         茂木崇

第4部 政治コミュニケーションの実際          

第12章 ポスト・サッチャー期のイギリス選挙制度    谷藤悦史
    -凝縮するメディア利用- 
第13章 民族意識とマス・メディア
    -トルコにおける「民主化」とクルド語放送-    阿部るり
第14章 高速増殖炉開発をめぐるメディア言説の変遷    烏谷昌之

第5部 新しいメディアと政治

第15章 電子民主主義の可能性             三野裕之
第16章 家庭空間と情報テクノロジー          小林義寛
    -テクノロジー化する家庭空間に関する試論-    
第17章 日韓のスピルオーバー論議再考         金龍徳
    -歴史的視点からの試論的再考-    
終章  「情報政治学」への道 -鶴木眞教授に聞く-
 

ISBN:9784766410181
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:286ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2003年10月
発売日:2003年10月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP