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再分配政策の政治経済学

日本の社会保障と医療

著:権丈善一

紙版

内容紹介

「政策は、所詮、力が作るのであって正しさが作るのではない。」

 ▼公共政策のもつ「所得の再分配」という側面に着目し、民主主義社会における統治者と有権者の間の権力の作用や価値判断の問題を明示的に扱った政治経済学的分析を行う。医療をはじめ社会保障の経済研究に新たな視点で切り込む。

目次


序章 —問題意識の形成と各章の概要—

I 分析視角と理論

1章 再分配政策形成における利益集団と未組織有権者の役割
 —再分配政策の政治経済学序論—
2章 制度派経済学としての医療経済学
 —ガルブレイスとの依存効果と医師誘発需要理論の類似性—
3章 社会保障と政治経済学
 —平等イデオロギー形成の事実解明的分析—

II 事実確認と問題設定

4章 日本における少子・高齢化危機論への疑問
 —社会保障研究の問題設定と価値判断について—
5章 再分配政策としての医療政策
 —医療費と所得、そして高齢化—

III モデル構築と政策分析

6章 社会保障の財政選択と政府の政治戦略
 —目的税・普通税の間の財政選択をめぐって—
7章 日本の医療供給政策と「看護婦不足」論議
 —医療保障政策の政治経済学—
8章 平均医療費の経済分析 —医療保障政策指向モデル—

ISBN:9784766408904
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:404ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2001年12月
発売日:2001年12月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS