ホスピタリティと会計
著:西澤 健次
内容紹介
いかにホスピタリティを織り込んだ会計情報や経営情報を開示するか、新たな企業活動を再考する時代にきている。
ホスピタリティと会計という新たな会計の問題を考察。
そもそもホスピタリティとは何なのか。
貨幣評価の公準は現在の企業にマッチしているのか。
消費者のための会計報告は必要ではないのか。
ホスピタリティの定義を考察し、ホスピタリティの視点を取り込むことで、新たなマネジメント、そして新たな会計の世界がみえてくる。
目次
第1章ホスピタリティと会計―貨幣評価の公準を巡る諸問題について―
1.はじめに
2.貨幣評価の公準と会計
2.1 貨幣評価の公準の意義
2.2 財務会計と貨幣評価の公準
3.ホスピタリティとサービス
4.ホスピタリティと会計
4.1 ホスピタリティと会計の関係
4.2 サービス原価とホスピタリティ
5.ホスピタリティと損益計算書
6.モチベーションと会計―貨幣評価の公準の代替性―
7.おわりに
第2章財務報告とホスピタリティ
1.はじめに
2.ホスピタリティと会計
2.1 商品の品質と企業の不正問題
2.2 サービスの品質と不正問題
3.財務報告と財務諸表
4.財務報告とホスピタリティ
5.おわりに
第3章消費者のための会計は可能か?
1.はじめに
2.「サービス文化」と「ホスピタリティ文化」―効率性に内在する問題―
3.ホスピタリティと会計の関係
4.アカウンタビリティと消費者
5.消費者のための会計情報
5.1 企業の行動基準
5.2 消費者に対する新たな情報開示
5.3 ホスピタリティ報告書の可能性
6.おわりに
第4章ホスピタリティの述語性について
1.はじめに
2.主語の不在
3.ホスピタリティの述語性について
4.主語と述語
5.おわりに
第5章会計の対象とホスピタリティについて
1.はじめに
2.会計の対象
3.〈経済〉という概念の変容
3.1 会計と個別資本運動
3.2 相互作用の意味について
4.2つの利益
5.おわりに―遠回りの利益―