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あなたの店を強くする 全員営業体制のつくり方

著:佐々木 城夛

紙版

内容紹介

金融機関の営業店における「全員営業」の具体的なやり方・展開方法を
詳細に解説した一冊です。

多くの金融機関が経営計画の中で謳ったり、
支店長が支店経営の旗印として掲げることも多い「全員営業」ですが、
ただ単に、営業職以外にもセールス活動を行わせるといった単純な取組みでは、
成果が上がらないばかりか、逆にサービスの質の低下をもたらしたり、
行職員の反発、労働時間の増加といった、思わぬ「負の結果」を生むことにもなりかねません。

本書では、成果の上がる「全員営業体制」をどのように構築し、展開すればいいのかを、
行職員の動機づけから具体的な体制づくりのポイント、評価への反映方法、
よくある失敗例とその防止策まで、具体的に解説します。

・成果の上がる全員営業体制とはどのようなものか?
・全員営業の実施に向け、まず行うべきこととは?
・全員営業を実施するための行職員の意欲の高め方
・全員営業を機能させる行職員との上手な面談方法
・全員営業がやりやすくなる店内の環境改善とは?
・全員営業のありがちな失敗パターンとその防止策
などなど、全部教えます。

目次

第1章 なぜいま“全員営業"なのか

1 いま金融機関に全員営業が必要とされる理由とは?
2 改めて確認すべき全員営業の理念・考え方
(1)行職員全員に共通の理念・イメージを持たせる
(2)全員営業の「誤ったイメージ」「正しいイメージ」

第2章 “全員営業"実現への考え方と「管理する側」の役割

1 管理職側に求められる基本姿勢と基礎対応
2 行職員への説明・説得時の留意事項
3 営業店長の役割は「動機づけ」と「全体最適化」
(1) 「動機づけ」の実施
(2) 「最適化のための調整」の実施
(3) 「最適化のための管理」の視点に沿った思考

第3章 “全員営業"実現のための体制づくり

1 各係に共通する体制づくりのポイント
(1)業務全体の再考・再構築を
(2) セクショナリズム禁止を徹底する
2 融資窓口における全員営業への取組ポイント
3 「テラー+内部事務係」の全員営業への取組ポイント
4 渉外担当者による全員営業への取組方法
5 緊急連絡体制の構築・運用管理

第4章 “全員営業"で成果を上げるマネジメント手法

1 部下行職員の意識改革と業務内容の実態把握
2 仕事への意欲が沸き立つ職場環境を整備する
3 営業店内の物理的な環境改善
4 全員営業の機能化に向けた行職員との面談法
5 全員営業の成果の評価への反映

第5章“全員営業"の失敗例とその防止策

1 全員営業が生み出しかねない“負の結果"にも意識を
(1)ネット上には全員営業をめぐる恨み節も
(2)労務管理上の問題につながるリスクも念頭に
2 見られがちな失敗パターンと改善への着眼点
(1) 一部の行職員が従来どおりの動きにとどまるため、全員営業が展開されない
(2) 混乱やサービス水準の低下などに伴って顧客から苦情などが寄せられる
(3) 労働時間が増大する
(4) 被害者意識・不平等感がもたらされる
3 「当店に限っては大丈夫! 」と慢心する前の検証ポイント
(1) “隠れたセクショナリズム"はみられないか
(2) 個々人間での業務量の偏在はみられないか
(3) 「不安を残したまま/不十分な理解のまま」の業務遂行はみられないか

第6章 営業店長自身の“営業"を再度見直す

1 営業店長が行う営業活動の着眼点
2 営業店長のこんな発言が全員営業体制をダメにする

著者略歴

著:佐々木 城夛
信金中央金庫 信用金庫部 上席審議役
1967年8月生まれ、東京都出身。1990年3月慶應義塾大学法学部法律学科卒業、同年4月全国信用金庫連合会(現・信金中央金庫)入庫。営業店・総合企画部・欧州系証券現法(在英国)・総合研究所等を経て、信用金庫部にて経営相談を担当。
2011年3月信用金庫部上席審議役兼コンサルティング室長、2012年6月北海信用金庫常勤監事、2014年6月信金中央金庫静岡支店長、2016年4月より現職。
営業推進、不祥事件防止・抑止、オペレーショナル・リスク・コントロール、市場リスク管理、能力開発、取引先支援等をテーマに経営相談を実施。

ISBN:9784765020701
出版社:近代セールス社
判型:A5
ページ数:216ページ
価格:1700円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF