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よくわかる金融政策の見方・読み方

著:真壁 昭夫

紙版

内容紹介

金融政策の仕組みから、最近の潮流とその問題点、政策の読み解き方、今後の展望まで、わかりやすく学べる「金融政策入門」の決定版であり、政策を読み解くための格好の指南書ともなる一冊です。

アベノミクスの一環として黒田日銀が展開する「異次元の金融緩和」は、これまで一定の成果を上げていると見ることができます。しかし、そこにリスクはないのでしょうか。本書では、「異次元の金融緩和」の本質に迫り、その限界やリスクについても鋭く考察しています。

「伝統的な金融政策」から「非伝統的な金融政策」へ、金融政策は新たな時代に入っています。過去の知識は通用しません。「金融政策の今」を完全解説した本書で、経済や市場を見る目を養ってください。

個人投資家の皆さんはもちろん、すべてのビジネスパーソンや、経済を学ぶ学生の皆さんにも、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。

目次

第1章 金融政策の仕組みといま

1.金融政策とはそもそも何か ~その目的と手段
2 金融政策は誰がどうやって決めているのか
3 リーマンショック後の金融政策の国際的潮流
4 金融政策の効果と限界

第2章 金融政策が経済に与える影響

1 政策金利による金利誘導が経済に与える影響
2 通貨供給量の増加が経済に及ぼす影響
3 時間軸効果が与える影響
4 「市場とのコミュニケーション」の重要性
5 金融政策で経済成長率は高められるか


第3章 いまを理解するために振り返る金融政策の変遷

1 バブルを生んだ金融政策
2 金融政策によるバブル潰し~日本における教訓
3 ゼロ金利政策とその解除
4 量的緩和策の導入
5 「異次元の金融緩和」の登場

第4章 アベノミクスと黒田日銀の金融政策

1 デフレ脱却と「異次元の金融緩和」
2 「異次元の金融緩和」が生まれた背景
3 「異次元の金融緩和」を理論的に分析する
4 日銀と政府の関係は変わったのか
5 「異次元の金融緩和」の効果と限界、そしてリスク

第5章 金融政策の次の一手の読み方

1 金融政策決定会合の内容から金融政策を読む
2 日銀短観から金融政策を読む
3 金融経済月報から金融政策を読む
4 展望レポートから金融政策を読む
5 各種経済指標から金融政策を読む
6 金融政策を読むためのその他の注目ポイント


第6章 金融政策の課題と今後を読む視点

1 金融政策は正常化に向かうのか?
2 日本経済は復活するか
3 安定した経済環境の実現とイノベーション
4 デフレ脱却は可能なのか

著者略歴

著:真壁 昭夫
1953年神奈川県生まれ。76年一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。83年ロンドン大学経営学部大学院(修士)卒業、85年メリル・リンチ社ニューヨーク本社へ出向。帰国後、98年第一勧銀総合研究所金融市場調査部長、内閣府経済動向分析チームメンバー、第一勧銀総研やみずほ総研の主席研究員を経て、03年から信州大学大学院イノベーション・マネジメント・センター特任教授に。05年から同大学経済学部教授。

ISBN:9784765012232
出版社:近代セールス社
判型:A5
ページ数:278ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2014年02月
発売日:2014年02月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF