国境なき時代を生きる
忘じがたき記憶の物語
著:原野 城治
紙版
内容紹介
歴史の片隅に名を残した、時代の先駆者たち
異郷の地で交差する人々の記憶や心象風景の中にいつまでも残っている、なぜか忘れられない、そして〝忘れがたい〟物語――
グローバル社会を生きる現代人に贈る、25の逸話集。
エルトゥールル号遭難とトルコで最も名を知られた日本人・山田寅次郎
戦後の民間国際交流の礎を築いたジャーナリスト・松本重治
日台の絆「烏山頭ダム」に命を捧げた八田與一
日露戦争を越えて愛されたロシア人・聖ニコライ
本場のインドカリーを伝授した亡命革命運動家R・B・ボース
米軍人として太平洋戦争を戦った日系2世・ダニエル・イノウエ
など、人々の記憶の中に生きた越境者たちを<再発見>する。
目次
1章 有隣への長き道
2章 戦時下のユダヤ人救済
3章 シベリアにさ迷う子供の救出 二つの軌跡
4章 開国と太平洋時代
5章 二つの海難事故
6章 イスラムとロシア正教
7章 東アジア、絆としがらみ
8章 インド独立運動と日本
9章 ドイツ留学、感染症対策の二人
10章 パリを駆け抜けた波乱の生涯
11章 対外発信の先兵たち
12章 日米の懸け橋