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自閉症の子どもたちと“恐怖の世界”

これで自閉症がわかる!

著:白石勧

紙版

内容紹介

現在、子どもの約2%、約50人に1人が自閉症スペクトラムだと言われています(自閉症スペクトラムとは、軽度から重度までの自閉症の総称)。自閉症は非常に発症率が高い障害ですが、これまで原因がわかっていませんでした。それは、人は鳥とは違うという先入観があったからです。

鳥のヒナが刷り込みをおこなっていることはご存じでしょうか? カモのヒナが母ガモの後を追うのは、母ガモを刷り込んでいるからです。たとえカモのヒナでも、母ガモを刷り込まないと母ガモの後を追いません。人間の赤ちゃんは刷り込みをしていないと考えられていましたが、人間の赤ちゃんも刷り込みによって母親を特定していることがわかりました。

この本で、生後早期に赤ちゃんを母親から離すなど、自然に反した出産環境が刷り込みに障害が生まれる原因で、自閉症の原因であることを明らかにします。そして、出産環境で改善すべき自閉症予防の5カ条を示します。出産にかかわっている医師や助産師の方は、ぜひこの本を読んでください。

また、知的障害があると診断されている自閉症の子どもに効果的な支援を紹介します。自閉症の子どもには生まれつきの障害はありません。知的障害があると診断されている自閉症の子どものご両親や支援をしている方も、ぜひこの本を読んでください。

目次

【第一部】 自閉症の原因が解り、予防法が解る
第一章 自閉症の5つの謎
第二章 自閉症の原因
第三章 赤ちゃんも刷り込みを行っているのか?
第四章 細菌学の興隆と新生児室の普及
第五章 自閉症予防の5カ条
【第二部】 自閉症の正しい理解と効果的な支援
第六章 自閉症の正しい理解
第七章 後期発症タイプの自閉症
第八章 効果的な支援(1)
第九章 効果的な支援(2)

著者略歴

著:白石勧
1949年、神奈川県藤沢市生まれ
1968年、長崎県立大村高等学校卒業
1971年、国際基督教大学入学
1972年、長女誕生、母親が乳腺炎で入院し、しばらく一人で赤ん坊を育てる
1973年、育児論がないことに気づき、愛が大事だと気がつく
1974年、大学中退、仕事をしながら愛(信頼)と育児論の研究を進める
1986年、『精神構造論仮説と育児論』自費出版
2001年、『精神構造論仮説と育児論』(改訂版)朗文堂より出版
2003年、自閉症の研究を始める
2007年、障害児専門の学童保育所でボランティアを始める
2008年、午前は小学校特別教育支援員、午後は学童保育所障害児加配
2017年、三月末で退職
2018年、『自閉症と刷り込み』花伝社より出版

ISBN:9784763409119
出版社:花伝社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ