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亀裂

欧州国境と難民

写真:カルロス・スポットルノ
著:ギジェルモ・アブリル
訳:上野 貴彦

紙版

内容紹介

ヨーロッパに押し寄せる移民・難民たち
地中海、国境地帯で、何が起こっているのか?
サブサハラからアフリカのスペイン領を目指す人々、地中海での難民救助作戦、
酷暑のバルカン・ルートや極寒のロシアを通り抜けてやってくる難民たち……。
総合的視点でヨーロッパ難民問題をとらえた、スパニッシュ・コミック

難民を保護する一方で排除する、ヨーロッパに広がる〈亀裂〉を描く
755コマ全てが写真から構成された「フォト」グラフィックノベル

『ニューヨークタイムズ』『ル・モンド』『リベラシオン』など世界中で絶賛!
世界報道写真コンテスト入賞

目次

プロローグ――欧州連合の誕生 
メリリャ(スペイン)
トルコ国境 
地中海 
レスケ(ハンガリー)、トヴァルニク(クロアチア)
リトアニア領、NATO軍演習 
カリーニングラード(ロシア) 
北極圏 
訳者解説 

著者略歴

写真:カルロス・スポットルノ
1971年ハンガリー・ブダペシュト生まれ。イタリア国立ローマ美術学校を卒業し、広告代理店のクリエイティブ・ディレクターとなる。2001年にドキュメンタリー写真家として独立。とりわけ社会、経済、政治分野に関する写真を、『週刊エル・パイス』をはじめとするスペイン内外のメディアに提供している。また、これまでに6冊の写真集を出版している。2003年と2015年の世界報道写真賞ほか、写真・写真集での受賞多数。
著:ギジェルモ・アブリル
1981年スペイン・マドリード生まれ。法学と経済学を専攻し、マドリード自治大学でジャーナリズムの修士号を取得。2007年より『週刊エル・パイス』の評論記事、人物紹介記事、ルポルタージュなどを担当。2015 年に世界報道写真賞を受賞した短編ドキュメンタリー映画、『欧州の入り口で(A las puertas de Europa)』の制作協力者。アメリカ合衆国の死刑囚についてのドキュメンタリー映画『復活クラブ(The Resurrection Club)』の副監督。
訳:上野 貴彦
1990年生まれ。現在、一橋大学大学院社会学研究科・博士後期課程在学中。スペイン・バルセロナ自治大学東アジア研究所客員研究員。一橋大学社会学部在学中にイタリア・トレント大学社会学部に派遣留学。専攻は国際社会学・国際移民研究(スペインにおける移民の社会統合と地域)。

ISBN:9784763408860
出版社:花伝社
判型:A5
ページ数:174ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA