幕末維新像の新展開
明治維新とは何であったのか
著:宮地 正人
紙版
内容紹介
徹底した史料の解析から浮かび上がる新たな幕末維新像
欧米列強による日本の植民地化を阻止した明治維新
地域や、サムライ階級でない“周辺”からも湧き上がった変革のうねり
維新の精神から、いま何を引き継ぐか?
維新史研究の第一人者が通説・通念を書き換える、
ペリー来航から自由民権運動までの“巨大な過渡期”としての明治維新論!
目次
第1章 明治維新をどうとらえるか
一 明治維新とは何であったか
二 明治維新の論じ方
三 歴史をどう学ぶか――幕末の大阪
四 服部之總の維新史論――松尾章一『歴史家服部之總』刊行に寄せて
第2章 地域からの明治維新
一 東濃と『夜明け前』の人々
二 松尾多勢子と平田国学
三 下野の幕末維新
四 色川三中をめぐる江戸と地域の文化人
第3章 全国に拡がっていった幕末の情報
一 風説留『筑波颪』に見る水戸浪士通過と中津川
二 幕末の鹿児島藩と情報収集
第4章 幕末維新から自由民権へ
一 勝海舟と幕末維新
二 田中正造と維新の精神
三 幕末維新から自由民権を考える
第5章 歴史とは何か
一 歴史の恐ろしさ、面白さ――日本の近代化を例として
二 明治一桁代が面白い
おわりに
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