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名前のない母子をみつめて

日本のこうのとりのゆりかご ドイツの赤ちゃんポスト

著:蓮田 太二
著:柏木 恭典

紙版

内容紹介

日本初となる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置・運営し,母と子の命を見つめ続けてきた慈恵病院理事長自身の回想から,その誕生の背景に迫る。さらには,先行するドイツでの実態レポート,匿名・内密出産について議論し,日本での母子支援のあり方を問う。緊急下の女性と子どもをめぐる好評書籍の第2弾。

[関連書籍]
柏木恭典/著 『赤ちゃんポストと緊急下の女性:未完の母子救済プロジェクト』
無責任? 最善の選択?
なぜ彼女たちは子どもを産み,棄てるのか!?
赤ちゃんポストの取り組みの紹介を通して,今後の議論の基盤をつくる。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784762828058

目次

 はじめに なぜ彼女たちは、赤ちゃんを捨てるのか?

第1章 母と子のいのちをみつめ続けて/蓮田太二 
  序  「誰にも相談できない」母と子をみつめる
 第1節 慈恵病院との出会い
 第2節 「こうのとりのゆりかご」への道
 第3節 若かりし日々を振り返る、医師としての原点

第2章 名前のない母子のために──赤ちゃんポスト、或いは内密出産/柏木恭典 
  序  赤ちゃんを捨てる箱? 合法か違法か、各国で検討される赤ちゃんポスト
 第1節 赤ちゃんポストを創設したシュテルニパルク
 第2節 匿名出産から内密出産へ
 第3節 赤ちゃんポストの行方

第3章 ドイツの母子支援の実践者たち/柏木恭典(訳編)
  序  ドイツの実践者からの提言
 第1節 ドイツの赤ちゃんポストと匿名出産を振り返る
 第2節 社会の片隅で妊娠と出産に苦しむ女性たちをみつめて
 第3節 望まない妊娠と妊娠葛藤相談

著者略歴

著:蓮田 太二
蓮田 太二(はすだ・たいじ)
1936年 台湾に生まれる
1962年 熊本大学医学部卒
1963年 熊本大学医学部産科婦人科学教室入局
1969年 社会福祉法人聖母会琵琶崎聖母慈恵病院
1971年 同上院長就任
1978年 医療法人聖粒会 慈恵病院を設立。病院の運営を移管。理事長就任
2007年 「こうのとりのゆりかご」設立。運営開始
2011年 病院長兼務

《主著》
『手間ひまかける 気を入れる-家族が家族であるために-』(共著) 女子パウロ会
『「こうのとりのゆりかご」を見つめて』(共著) 熊本日日新聞社 2009年
『こうのとりのゆりかごは問いかける-子どもの幸せのために-』(共著) 熊本日日新聞社 2013年
著:柏木 恭典
柏木 恭典(かしわぎ・やすのり)
1975年 三重県四日市市に生まれる
2004年 東京大学大学院教育学研究科博士課程中途退学
現 在 千葉経済大学短期大学部こども学科准教授

《主著》
『学びの実践学-教師に必要なこと、ラーメン店主の学びにあり-』 一茎書房 2015年
『赤ちゃんポストと緊急下の女性-未完の母子救済プロジェクト-』 北大路書房 2013年
『保育士採用試験 短期集中マスター』(共編者) ナツメ社 2013年
『学校という対話空間-その過去・現在・未来-』(共著) 北大路書房 2011年
『離婚家庭の子どもの援助』(訳) 同文書院 2008年

ISBN:9784762829338
出版社:北大路書房
判型:4-6
ページ数:208ページ
価格:1800円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS