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学習支援のツボ

認知心理学者が教室で考えたこと

著:佐藤 浩一

紙版

内容紹介

小中学校の授業について,認知心理学者が考えた大切なポイント(ツボ)を,できるだけ学術用語などは使わずに,現場の先生方に語りかける。頭の働き,メタ認知,指示・発問・説明,グループ学習,道具,やる気,テストや評価などを取りあげる。

目次

はじめに

第1章 頭の働きについて…考えた
1-1 脳はすぐに、イッパイ、イッパイになる
1-2 知識の大切さ
1-3 知識はネットワークになっている
1-4 脳は省エネ志向
1-5 算数を考えている頭の働きをコマ送りしてみよう

第2章 頭の使い方について…考えた
2-1 集中より分散
2-2 生成効果と穴埋めシート
2-3 さまざまな学習方法
2-4 学習方法への意識を
2-5 学習方略が身につくまで
2-6 わからなければ、他者(ひと)に聞け
2-7 やはり予習はした方がいい

第3章 メタ認知について…考えた
3-1 自分で自分を見つめる眼
3-2 メタ認知と読むこと
3-3 メタ認知と書くこと、話すこと、伝えること
3-4 作文を友だちに見てもらう
3-5 まずは代行から
3-6 代行から実力へ

第4章 動物に教わって…考えた
4-1 くりかえしは王道か?
4-2 やはり繰り返しは大切だ。けれども…
4-3 何を合図に、どう行動するか
4-4 これも弁別刺激
4-5 イルカが教えてくれること
4-6 褒めたり叱ったりは教えるチャンス

第5章 学習を生かすということについて…考えた
5-1 次に生きる学習を-転移ということ
5-2 転移につながる学習
5-3 経験から教訓を引き出す
5-4 思い出せるかな?
5-5 教科書を生かす
5-6 明日の授業につながる宿題

第6章 指示・発問・説明について…考えた
6-1 教師の発問が思考を方向づける
6-2 もっとハッキリ具体的に
6-3 “つもり”を伝えていますか
6-4 教師自身がライブで見本を
6-5 比喩を使った説明
6-6 三角形と四角形
6-7 お魚にも…!

第7章 言語活動について…考えた
7-1 目的(目標)と手段を間違えるな
7-2 説明活動は、確かに効果がある
7-3 「いいですか~?」で、いいですか?
7-4 話型は入れ物。中身の保証は?
7-5 話型から思考型へ
7-6 思考スキルと思考ツール

第8章 グループ学習について…考えた
8-1 1+1+1が3にならない
8-2 まず安心感・信頼感
8-3 全部の授業でラリー・ロビンを!?
8-4 目標を実現するための細やかな配慮
8-5 「楽しい活動」から「充実した学び」へ

第9章 道具について…考えた
9-1 見えません、とは言いにくい
9-2 ノートと黒板
9-3 ワークシートは凝りすぎない
9-4 百聞は一見にしかず?
9-5 図表の見方には練習が不可欠
9-6 道具に慣れるには時間がかかる
9-7 ムカデに尋ねました

第10章 やる気について…考えた
10-1 6つの動機づけ
10-2 基本は安全、安心感
10-3 学習性無力感と自律感
10-4 ささやかだけれど、これもPBL
10-5 計画力、段取り力をつける

第11章 テストや評価について…考えた
11-1 テストが学び方を変える
11-2 評価基準を子どもに開示する
11-3 まず自分で解いてみる
11-4 順位は(あまり)気にするな
11-5 教室のピグマリオン

第12章 ツボについて…考えた
12-1 万能薬は無い
12-2 一つの理論だけでは、うまくいかない
12-3 清掃主任は学力向上に無縁か
12-4 答えは自分のなかに

著者略歴

著:佐藤 浩一
群馬大学大学院教育学研究科 教授

ISBN:9784762828652
出版社:北大路書房
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2014年06月
発売日:2014年06月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW