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アスペルガーと定型を共に生きる

危機から生還した夫婦の対話

編:斎藤 パンダ
著:東山 伸夫
著:東山 カレン

紙版

内容紹介

一方が障がいをもった夫婦が長年のコミュニケーション齟齬の経験を当事者どうしで語り合う。二人がいかに認め合い,その関係を大切なものと感じるに至ったか,ネットブログを主宰する編者の司会で二人の経過を立体的に浮かび上がらせ,アスペ-定型問題に留まらない,万人のコミュニケーション問題とのつながりを探る。

目次

  はじめに(斎藤パンダ)
  東山夫妻の結婚生活・推移表

1章 離婚をめぐる二人の手紙
 話し合いに向けて(東山伸夫)
 これまでの経過の一部と今後について(東山カレン)

2章 二人の生い立ちと就職まで
 東山 伸夫さんへのインタビュー
先生にも食ってかかる、農村の小学生
友だちづきあいの少ない児童会長
省力モードの中学生
遅刻しない意味がわからないから遅刻する
父は高等小学校卒。大学は行くもんだ
「熱血」が嫌いな高校教師
天性の「カウンセラー」先生
 東山カレンさんへのインタビュー
野生児なのに超優等な幼稚園児
先生になることを決めた小学生
転校を乗り越え、友だちたくさんの小学生
オールマイティーの中学生
はじめ挫折し親友のできた高校生
思索とおつきあいの日々、大学生

3章 二人の出会いから結婚まで(パンダ・エディション)

4章 座談Ⅰ 結婚から関係に暗い影が差し始めた頃
第一印象:お嬢とミーハー
誕生日プレゼント:すれ違いと結婚と
違和感:結婚後10年の日々
驚き:「自分のことは自分が決める」
矛盾回避:仕事と「共通の敵」
破綻:アイデンティティとしての仕事を失う
鬼:「何で落ち込む必要があるわけ?」
かなしみ:共有されない二人の辛さ

5章 座談Ⅱ 離婚寸前で踏みとどまり、前向きに進み始めた頃
離婚:アスペルガーの診断が下りない絶望 
   困惑:「考え直して」
   傷つく:加害と愛
   驚き:望みは離婚じゃない
   希望:アスペルガーであること
   発見:「感覚がぜんぜん違うんだ!」
   障がい:違いがわかれば対処がわかる
   緑の光:揺るがされぬもの
   違い:惹かれ合う苦しみ

6章 座談Ⅲ 理解を深め、ズレを調整してきたが、まだ残る難しい問題
   悩み:夫婦で成り立っても第三者と成り立たないこと
   謎:ぶれる定型、ぶれないアスペルガー
   ショック:「あなたさえいなければ…」
   子育て:「なんで泣く必要があるわけ?」
   女心:恋愛から家族へ
   諦める:違いを見極めて歩み寄る

7章 インタビューと座談を終えて
つなぐ ──再生、そして未来へ(東山カレン)
必然──なるようになる(東山伸夫)
物語りに立ち会って(斎藤パンダ)

さいごに(東山はる菜)

ISBN:9784762827792
出版社:北大路書房
判型:4-6
ページ数:212ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2012年07月
発売日:2012年07月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ