東京学芸大学150年の歩み 1873-2023
編:国立大学法人 東京学芸大学
内容紹介
2023(令和5)年に創基150周年を迎えた東京学芸大学。
1949(昭和24)年に創設された国立大学の一つだが、その前史としては、
1873(明治6)年の東京府小学教則講習所設置にさかのぼる。
戦前、戦中、戦後、大学の複雑な変遷史に翻弄されながらもたくましく学んだ学生たちの姿も描き、
師範学校以来の150年の歴史を連続的に捉え、簡明にまとめた一冊。
日本の教員養成史の理解も深まる大学史。
【執筆者】
岩田康之、牛木純江、金子真理子、川手圭一、君塚仁彦、小嶋茂稔、日高智彦
【編集協力】
瀬川結美
目次
第一部 近代教育の出発と師範学校における教員養成
I 日本の近代教育と教員養成の始まり
1 近代教育制度の始まりと師範学校 / 2 近代日本の教員養成を読み解く
Ⅱ 東京府における教員養成の展開
1 東京府の各師範学校の校地・施設の変遷と特徴 / 2 各師範学校附属学校の機能と展開
Ⅲ 官立の新制師範学校の時代
1 官立の新制師範学校への移行 / 2 師範学校「昇格」の背景とその前史
/ 3 昇格後の師範学校 / 4 未完の「昇格」ー戦時下の師範学校ー
/ 5 各師範学校の動向 / 6 東京青年師範学校の創立
/ 7 東京第二師範学校男子部校舎の被災と小金井への移転 / 8 敗戦後の師範学校
/ 9 「昇格」の歴史的意味を問う
第二部 新制大学としての出発と発展
Ⅳ 戦後の教員養成制度改革と草創期の東京学芸大学
1 「大学における教員養成」 / 2 戦後草創期の教員養成カリキュラムの構築
/ 3 キャンパスでの学びと学生生活 / 4 附属学校園の成立
/ コラム 草創期における教育実習生の学習指導案
Ⅴ 一九六〇年代以降の教員養成政策の動向と東京学芸大学の発展
1 一九六〇年代以降の教員養成制度改革と東京学芸大学
/ 2 教育研究組織の改編およびカリキュラムの改訂
/ 3 一九六〇年代から一九七〇年代の学生の動向
/ 4 教員養成系大学としての教育・研究機関の整備
/ 5 共通一次試験の導入と多様化する学生生活
/ 6 一九八〇年代から九〇年代の附属学校園と教育研究活動
/ コラム 東京学芸大学の入学者数・卒業者数の動態
第三部 発展し続ける東京学芸大学
第三部 はじめに
Ⅵ 教養系の設置と東京学芸大学
1 教員養成政策の転換と教養系の設置 / 2 一九八八年教育職員免許法改正の影響
/ 3 大学設置基準の大綱化とその影響 / 4 大学院の発展
/ 5 一九八〇年代後半~九〇年代の学生生活・教養系の設置
Ⅶ 教員養成の質的転換に直面する東京学芸大学
1 子ども減少期における教員養成系大学の展開 / 2 学生生活とキャンパスライフ
Ⅷ 学校教育系・教育支援系体制の確立とこれから
1 教養系から教育支援系への転換 / 2 二〇一〇年代後半の教員養成諸政策と東京学芸大学
/ 3 東京学芸大学の新たな未来へ / 4 学生生活と変わりゆくキャンパス風景
Ⅸ 附属学校園の歩み
1 附属学校園の在り方に関する論点と課題 / 2 附属学校園の改革と展開
/ 3 次世代教育を切り拓く附属学校園
ISBN:9784762032455
。出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
。判型:A5
。ページ数:262ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2023年06月
。発売日:2023年07月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM。