出版社を探す

食物と栄養学基礎シリーズ

栄養教育論-第八版 9

編:土江 節子
監:吉田 勉

紙版

内容紹介

管理栄養士・栄養士において重要かつウエイトの高い業務である「栄養の指導」、
「栄養教育(指導)」についてのテキスト。?
健康・栄養上の問題には「過栄養」「低栄養」「偏栄養」などがあり、その背景には、
社会・経済の豊かさ・貧しさ、高齢化、栄養の知識の過剰・不足、心理的な問題等が考えられている。
栄養教育ではこれらの環境に対する行政・組織での施策と個人の背景を配慮した個人に対する教育が重要である。?

管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定や、最新のデータ等を反映した第8版。


【執筆者】
土江節子、安田敬子、井上久美子、小川万紀子、小林実夏、秋吉美穂子、橋本弘子、清水扶美、平田庸子、
小倉有子、高橋律子、馬渡一諭、寺田亜希、大瀬良知子

目次

1 栄養教育の概念
 1.1 栄養教育の目的・目標
  1.1.1 栄養教育の定義
  1.1.2 栄養教育と健康教育・ヘルスプロモーション
  1.1.3 栄養教育と生活習慣
 1.2 栄養教育の対象と機会
  1.2.1 ライフステージ・ライフスタイルからみた対象と機会
  1.2.2 健康状態からみた対象と機会
  1.2.3 個人・組織・地域社会のレベル別にみた対象と機会

2 栄養教育のための理論的基礎
 2.1 行動科学の理論やモデルと栄養教育
  2.1.1 行動科学
  2.1.2 行動科学を用いた健康教育の変遷と栄養教育との関わり
 2.2 行動科学の理論とモデル
  2.2.1 理論とモデルを栄養教育へ導入する方法と意義
  2.2.2 行動変容を導く理論とモデル
 2.3 行動変容技法と概念
  2.3.1 行動変容技法の種類と概念・活用方法
  2.3.2 行動変容技法の応用
  2.3.3 行動変容技法を用いた栄養教育の実例
 2.4 栄養カウンセリング
  2.4.1 行動カウンセリング
  2.4.2 カウンセリングの基本
  2.4.3 カウンセリングにおける基本的態度
  2.4.4 栄養カウンセリングの基礎的技法
  2.4.5 認知行動療法
  2.4.6 動機付け面接
 2.5 組織づくり・地域づくりへの展開
  2.5.1 自助集団(セルフヘルプグループ)
  2.5.2 組織づくり・ネットワークづくり
  2.5.3 グループ・ダイナミクス
  2.5.4 エンパワーメント
  2.5.5 ソーシャルキャピタル
 2.6 食環境づくりとの関連
  2.6.1 食物へのアクセス
  2.6.2 情報へのアクセス
  2.6.3 食物および情報へのアクセスの統合
  2.6.4 食環境に関わる組織・集団への栄養教育

3 栄養教育マネジメント
 3.1 健康・食物摂取に影響を及ぼす要因のアセスメント
  3.1.1 アセスメントの種類と方法
  3.1.2 個人要因のアセスメント
  3.1.3 環境要因のアセスメント
  3.1.4 情報収集の方法
  3.1.5 優先課題の特定
 3.2 栄養教育の目標設定
  3.2.1 目標設定の意義と方法
  3.2.2 実施目標
  3.2.3 学習目標
  3.2.4 行動目標
  3.2.5 環境目標
  3.2.6 結果目標
  3.2.7 目標設定時の留意点
 3.3 栄養教育計画立案
  3.3.1 対象者の決定
  3.3.2 期間・時期・頻度・時間の設定
  3.3.3 場所の選択と設定
  3.3.4 実施者の決定とトレーニング
  3.3.5 教材の選択と作成
  3.3.6 学習形態の選択(How)
 3.4 栄養教育プログラムの実施
  3.4.1 モニタリング
  3.4.2 実施記録・報告
 3.5 栄養教育の評価
  3.5.1 評価の種類
  3.5.2 栄養教育における評価結果のフィードバック
  3.5.3 評価の方法(評価指標と評価デザイン)
  3.5.4 栄養教育プログラムの評価結果の判断に関わる概念

4 ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育
 4.1 妊娠期・授乳期
  4.1.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)体重管理 / (2)妊娠の合併症と栄養教育
  4.1.2 栄養教育プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定 / (3)プログラムの作成 / (4)プログラムの実施
    / (5)プログラムの評価
 4.2 乳幼児期の栄養教育
  4.2.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)授乳期 / (2)離乳期 / (3)幼児期
  4.2.2 栄養教育プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定 / (3)プログラムの作成 / (4)プログラムの実施
    / (5)プログラムの評価
 4.3 学童期・思春期の栄養教育
  4.3.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)食生活と健康の留意点 / (2)学校を拠点とした食育と栄養教育
    / (3)ダイエットと栄養教育 / (4)スポーツと栄養教育
  4.3.2 栄養教育プログラムの実際
   (1) アセスメント / (2)目標設定 / (3)プログラムの作成 / (4)プログラムの実施
    / (5)プログラムの評価
 4.4 成人期の栄養教育
  4.4.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)健康上の特徴と留意点 / (2)身体活動・運動習慣の教育
    / (3)ワーク・ライフ・バランスと栄養教育 / (4)ライフスタイルと栄養教育
  4.4.2 栄養教育プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定 / (3)プログラムの作成 / (4)プログラムの実施
    / (5)プログラムの評価
 4.5 高齢期の栄養教育
  4.5.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)健康上の特徴と留意点 / (2)在宅での食事サービスと栄養教育
    / (3)高齢者福祉施設での栄養教育
  4.5.2 栄養教育プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定 / (3)プログラムの作成 / (4)プログラムの実施
    / (5)プログラムの評価
 4.6 傷病者の栄養食事指導
  4.6.1 栄養食事指導の特徴と留意事項
   (1)入院栄養食事指導 / (2)外来栄養食事指導 / (3)在宅患者訪問栄養食事指導
    / (4)集団栄養食事指導 / (5)個別指導と集団指導
  4.6.2 栄養食事指導プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定とプログラムの作成 / (3)プログラムの実施
    / (4)プログラムの評価 / (5)報告とフィードバック
 4.7 障害者の栄養教育
  4.7.1 栄養教育の特徴と留意事項
   (1)障害者とは / (2) 障害者への栄養教育
  4.7.2 栄養教育プログラムの実際
   (1)アセスメント / (2)目標設定とプログラムの作成 / (3)プログラムの実施
    / (4)プログラムの評価 / (5)報告とフィードバック
  4.7.3 ノーマライゼーションと栄養教育

5 栄養教育の国際的動向
 5.1 わが国と諸外国の食生活の比較
 5.2 先進国における栄養教育
  5.2.1 アメリカのガイドラインについて
  5.2.2 アメリカにおけるその他の栄養教育にまつわる事象
  5.2.3 カナダのガイドラインについて
  5.2.4 オーストラリアのガイドラインについて
  5.2.5 イギリスのガイドラインについて
  5.2.6 デンマークのガイドラインについて
  5.2.7 その他の国のフードガイド,食育の実施について
 5.3 開発途上国の栄養教育

巻末資料
 1 栄養教育に必要な基礎知識と教材
 2 栄養教育に関連する法律・通知および疾患治療ガイドライン
 〈演習問題〉
 〈予想問題〉

著者略歴

編:土江 節子
(つちえ せつこ)神戸女子大学名誉教授。

監:吉田 勉
(よしだ つとむ)東京都立短期大学・東京都立立川短期大学名誉教授。

ISBN:9784762032264
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:B5
ページ数:178ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MBN