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新版 教育社会とジェンダー

新版

編:河野 銀子
編:藤田 由美子

紙版

内容紹介

幼児期、メディア、学校教育、部活動や進路選択等、
私たちの世界にはどのようなジェンダー(社会的性)が埋め込まれているのか。
男女の性差のみならずLGBTの人々への視点を取り入れ新たに編まれた教育社会学テキスト。

【執筆者】
*河野銀子、*藤田由美子、岩本健良、木村松子、池上 徹、木村育恵(*は編者)

目次

 序 章
  1.「私」は誰? 「女」か「男」か? / 2.教員養成課程のなかの教育社会学
  / 3.教育社会学でジェンダーを学ぶ意義

  コラム 大学における教員養成と教育社会学

第1部 子ども世界とジェンダー
 1章 幼児期
  はじめに / 1.幼児期とジェンダー / 2.幼児教育・保育とジェンダー
  / 3.「ジェンダー化」された子どもたちの園生活─幼稚園・保育園調査より
  / おわりに─ジェンダーに敏感な保育をめざして

 2章 メディア
  はじめに / 1.「男のキティちゃん」? / 2.メディアは世界を公平に描いているか
  / 3.メディアのなかのジェンダー / 4.子どもはメディアに影響されるのか
  / おわりに─メディアに描かれる性の多様性をめぐって

 3章 性的指向と性自認
  はじめに / 1.多様な性:性の4要素
  / 2.子どもの困難・学校での困難:からかい・いじめ・不登校・自殺 / 3.LGBTをめぐる動向と教育
  / 4.一人ひとりの個性・性を大切にする学校・そして社会へ / おわりに

  コラム 制服の洋装化

第2部 学校教育とジェンダー
 4章 カリキュラム
  はじめに / 1.カリキュラム / 2.学校教育の3つの次元 / 3.今後に向けて

 5章 教材解釈
  はじめに / 1.教科書とは何か / 2.教科書の改善をめぐる国内外の動向
  / 3.教材とジェンダー─男らしさ・女らしさ─
  / 4.教材解釈とジェンダー─レオ・レオニ原作『スイミー』から─ / おわりに

 6章 部活動
  はじめに / 1.部活動の現在 / 2.部活動とジェンダー / 3.吹奏楽部の事例
  / 4.ジェンダーの視点から部活動の見直しを

 7章 スポーツ
  はじめに / 1.スポーツを通しての身体形成 / 2.スポーツと身体形成におけるジェンダー理論
  / 3.メディアのなかのスポーツとジェンダー─高校野球マンガの女性指導者─
  / 4.ジェンダー秩序の変容可能性

  コラム 特別支援教育とジェンダー

第3部 進路選択とジェンダー
 8章 進路選択
  はじめに / 1.進学率とジェンダー / 2.進路選択にみるジェンダー・ギャップ
  / 3.高校卒業後の進路におけるジェンダー・ギャップ
  / 4.高等教育における質的ジェンダー・ギャップ─女子の短期高等教育機関進学の背景─ / 5.今後の課題

 9章 文理選択
  はじめに / 1.進学先の実態 / 2.理科の学力と理科への関心
  / 3.高校における「文理選択」 / おわりに

 10章 大学入試
  はじめに / 1.学部選択と男女の受験行動 / 2.受験教科や実施方法による受験行動とジェンダー
  / 3.女性の理工学系選択に向けた高大接続と課題
  / おわりに─これからの科学のあり方:ジェンダード・イノベーション(Gendered Innovations)に向けて

  コラム 教材のポリティクス

第4部 教員世界とジェンダー
 11章 教員世界
  はじめに / 1.教員世界の実態 / 2.教育政策とジェンダー政策
  / 3.ジェンダー平等な教員世界に向けて

 12章 養護教諭
  はじめに / 1.養護教諭という存在 / 2.学校の「お母さん」? / 3.周辺部からの照射

 13章 教師文化
  はじめに / 1.教師文化に着目する意義 / 2.男女平等教育を取り巻く状況
  / 3.教師文化とジェンダーの課題 / おわりに



著者略歴

編:河野 銀子
(かわの ぎんこ)九州大学男女共同参画推進室教授/元山形大学学術研究院・地域教育文化学部地域教育文化学科教授。

編:藤田 由美子
(ふじた ゆみこ)福岡大学人文学部教育・臨床心理学科教授。

ISBN:9784762027772
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2100円(本体)
発行年月日:2018年03月
発売日:2018年03月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA