多文化間共修
多様な文化背景をもつ大学生の学び合いを支援する
編:坂本 利子
編:堀江 未来
編:米澤 由香子
目次
第1章 多文化間共修とは:背景・理念・理論的枠組みの考察
第1節 多文化間共修論の背景と意義
1.大学の国際化と多文化間共修 / 2.多文化間共修論の背景
/ 3.多文化間共修の意義と目的:異文化間能力の育成
第2節 多文化間共修の方法論:異文化間能力育成の視点から
1.多文化間共修における「文化」の捉え方 / 2.異文化間能力の段階的発達
/ 3.異文化間接触経験を学びにつなげる / 4.多文化間共修環境における言語使用
第3節 今後の課題と展望
第2章 Finding Common Groundプロジェクト
:オーストラリアの大学における多文化間共修の理論枠組み構築
第1節 「Finding Common Ground」プロジェクトの背景:オーストラリアの大学国際教育環境
1.オーストラリアにおける多文化主義移民政策と留学生政策
/ 2.多文化主義政策および留学生政策の大学教育環境への影響
第2節 「Finding Common Ground」プロジェクト
1.プロジェクト実施の背景 / 2.研究デザイン / 3.研究結果
第3節 課題と展望
第3章 クラスにおける多文化環境をいかに保障するか
:北海道大学における「多文化交流科目」の開発と実践
第1節 「多文化交流科目」の定義と授業開講形態
第2節 開講授業の概要
1.「ことばと社会」 / 2.「札幌を『フィードワーク』する」
第3節 課題と今後の展望
1.留学生数の確保 / 2.留学生の日本語レベルの問題
/ 3.評価基準の確立と科目の継続性・連続性について / 4.多様性の確保とその捉え方
第4章 学生間の意味ある異文化間交流を丁寧に「仕掛ける」:東北大学における実践
第1節 東北大学における国際共修の位置づけ
第2節 PBL型国際共修授業
第3節 授業実践
1.異文化間コミュニケーションを通じて世界を知ろう
/ 2.キャンパス国際化への貢献:留学生との共同プロジェクトを通じて国際性を身につけよう
第4節 学生の学び
第5節 課題と課題
第5章 学びを深める多文化間グループアプローチ:名古屋大学の正課内外における実践
第1節 多文化間共修授業「留学生と日本―異文化を通じての日本理解」
1.背景 / 2.目的・目標 / 3.開講学習・受講者 / 4.授業スケジュール / 5.授業内容と工夫
/ 6.評価 / 7.受講生の参画と成果 / 8.今後の授業展開に向けて
第2節 多文化間共修授業‟Exploration of Japan:From the Outside Looking Inside”
(「留学生と日本―異文化を通しての日本理解―」英語版)
1.英語による授業の「グラウンドルールづくり」 / 2.言葉を超えた部分での学び合いの促進
/ 3.今後の授業展開に向けて
第3節 多文化間共修プログラム「多文化間ディスカッショングループングループ」
1.背景 / 2.目的 / 3.概要 / 4.プログラム運営と工夫
/ 5.多文化間ディスカッショングループの成果 / 6.今後の展開に向けて
第4節 おわりに
第6章 異なる科目をつなぎ日英二言語で多文化間共修を実現する:立命館大学における実践
第1節 立命館大学における多様な多文化間共修の取り組み
第2節 本章が対象とする立命館大学の多文化間共修科目開講の背景
第3節 留学生科目「相互文化テーマ演習Seminar in Intercultural Collaborative Project」の概要
1.「相互文化テーマ演習」の受講生概要 / 2.「相互文化テーマ演習」の到着目標
/ 3.「相互文化テーマ演習」の授業内容と評価 / 4.「相互文化テーマ演習」の学び
/ 5.「相互文化テーマ演習」の今後の課題
第4節 学部生対象「衣笠国際学生との異文化間交流」科目の概要
1.教育目標 / 2.「衣笠国際学生との異文化交流」科目の概要
第5節 課題と展望
第7章 全ての新入生に多文化間共修を!:立命館アジア太平洋大学の事例
第1節 登録必修科目「新入生ワークショップⅡ」における多文化間共修
1.背景 / 2.目的・目標 / 3.開講学期・受講者 / 4.授業形態と授業運営 / 5.授業の概要
/ 6.事前事後アンケートの結果
第2節 APUにおけるピアリーダー活動を通しての多文化間共修
1.ピアリーダー活用の概要 / 2.WSⅡTAの実際 / 3.WSⅡTA育成における工夫
第3節 課題と展望
ISBN:9784762027086
。出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1900円(本体)
。発行年月日:2017年02月
。発売日:2017年02月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM。