男子問題の時代?
錯綜するジェンダーと教育のポリティクス
著:多賀 太
紙版
内容紹介
ジェンダー平等をめぐる教育現場での錯綜は男子になにをもたらすか。
男子の学力不振、厄介者の男子、「男らしさ」の市場価値の下落……
男のあり方をめぐるパラドックスに迫る。「男性優位社会」日本における 男の生きづらさ とは。
目次
第1章 男子問題の時代? ―男子をめぐる論争の展開と構図―
第2章 男性支配のパラドックス ―男の生きづらさ再考―
第3章 下落する「男らしさ」の市場価値 ―産業構造の変化と男性支配の再編―
第4章 ジェンダーの正義をめぐるポリティクス ―保守・平等・自由―
第5章 個性尊重のジレンマ ―〈男女平等教育〉の実践事例から―
第6章 分けるか混ぜるか ―別学と性別特性をめぐる言説の錯綜的展開―
第7章 男子研究の方法論的展開 ―「ジェンダーと教育」研究のさらなる可能性―