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応用社会学原論

現代社会学と社会調査はどのように役立つか

著:斉藤 吉雄

紙版

内容紹介

現代社会学のパースペクティブ(理論と方法)の根幹を簡潔に提示しながら
その実用的、実践的な位相に位置する「社会調査法」と「臨床的応用社会学」の内容と残された課題の
中核的部分を解説し、社会学そのもののパラダイム革新をも企図した小規模ながらも本格的な学術的研究書。
本書は、新進気鋭の社会学研究者や「社会調査法」の担当者のみならず、これからはじめて社会学を
学ぼうとする人々、そして実際にさまざまな社会問題に遭遇し、その解決策を模索している人々などの
一般社会人にとっても、必須で有効なガイドブックである。

目次

第1章 応用社会学の系譜
 第1節 応用社会学の由来―学史的考察
 第2節 現代社会学における研究分野の拡大と多様化
 第3節 「理論・実践・応用」の概念――応用社会学の端緒

第2章 応用社会学の基盤としての社会学パースペクティブ
 第1節 社会学的アプローチの諸側面と問題点――規定するパラダイムと前提的仮説
 第2節 社会現象の体系的分析――方法論と学史の関連
 第3節 社会現象の3つの次元――ミクロ・メゾ・マクロ

第3章 応用社会学の対象としての目的的社会変動
 第1節 目的的社会変動と組織の変革
 第2節 住民運動とコミュニティ論
 第3節 社会計画論

第4章 応用社会学の諸類型と役割
 第1節 応用社会学の位置と役割
 第2節 応用社会学的実践の諸類型とそれらの役割
 第3節 「応用社会学」における価値判断の問題

第5章 応用社会学者の倫理問題
 第1節 「専門職」
 第2節 専門職倫理のモデルとしてのインフォームド・コンセント
 第3節 社会学的実務家の倫理規準

第6章 現代応用社会学における3つの立場
 第1節 ラザースフェルドの「社会学的知見の利用過程」の場合
 第2節 応用社会調査の場合――応用社会調査の諸タイプ
 第3節 臨床社会学的アプローチの場合

第7章 応用社会調査の特質と課題をめぐる論議
 第1節 応用社会調査の特質とその可能性
 第2節 応用社会学の危機と社会学の危機
 第3節 応用社会学改革のための具体的方策 ―「応用社会学」の発展のために必要なこと

終 章 総括と展望

著者略歴

著:斉藤 吉雄
(さいとう よしお)東北大学名誉教授/元東北学院大学教養学部教授。

ISBN:9784762025723
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:260ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB