生きる力をそなえた子どもたち
それは家庭科教育から
編:日本家庭科教育学会
他編著:大竹 美登利
他編著:多々納 道子
内容紹介
家庭科では、「生きる力」を、自立できることと同時に、生活の様々な問題の解決を協同して取り組める「生活力」として捉えて実践してきた。
本書は、そのような生きる力を育んできた家庭科の学びの世界を様々な視点から、具体的に簡潔に著す。
家庭科教育の教員、関心をもつ方や学生のみならず、日本の教育方向に関与している方々、男女ともに学ぶ家庭科教育について知らないでいる一般市民の方々、家庭科の学びに期待を寄せている教育関係者の方々などに最適。
目次
第1章 安定した生活と教育
1 情報・ヒューマンサービス社会で活かされる学び
2 少子高齢化社会の課題と教育
3 家庭教育の基礎は、家庭科教育
4 食育の基礎は家庭科教育
5 男女共同参画社会の原動力
6 伝統文化は人々の生活の中にある
7 子どもがみつめる自己のキャリア・経済生活
8 持続可能な社会を実現するライフスタイル
9 ワーク・ライフ・バランス(WLB)のとれた社会にむけた家庭科の学習
第2章 子どもの発達をささえる家庭科
1 子どもが大好きな家庭科
2 知・徳・体の学びを支えている生活
3 自立した人間の育成を目指す家庭科
4 生活を土台にしたシティズンシップ教育
5 地域とつながる学びの展開
6 総合学習と家庭科
7 不登校児童生徒との暮らしから学んだこと
8 生きることの根源的な意味を問う家庭科
9 広げ、深める家族の学習のために
10 学校カリキュラムと<家庭科>の位置づけ
第3章 家庭科の実践
1 小学校―さまざまな視点から、衣服の快適な着方を学ぶ―
2 中学校―私も地域の子育てサポーター―
3 中学校―健康で安全かつ快適に住まう―
4 高等学校―ユニバーサルデザインを通して多様性・共生の視点を学ぶー
5 高等学校―調理実習を通して社会とのつながりを見つめる食教育―
6 高等学校―セーフティネットの重要性を学ぶー
第4章 家庭科への期待
人が喜ぶものを作る(小学校)
大好きな家庭科(中学校)
家庭科の授業で私たちが学んだこと(高校生)
誰もが幸せに生きるための家庭科(大学生)
家庭科教育へのさらなる期待(保護者)
JAグループ北海道との相互連携協定
家庭科は生きる力をつけるために重要
地元の醤油会社とつながる授業
環境負荷の軽減を教える
食は生活の基本、食育は家庭科から
食で地域を知る
循環を意識して暮らせる市民を育てる
資料
日本の家庭科/世界の家庭科
フリースクールと家庭科/大学入試と家庭科の学び