世界経済と為替投機
著:張 韓模
内容紹介
現代の世界経済情勢を念頭に置き、IMF体制崩壊後に登場した「新しい秩序」G20の役割と意味、
規制すべき為替投機発生のメカニズムと為替投機が世界経済へ与える影響を取り上げ論じていく。
目次
第1章 基軸通貨ドルとG20の役割
1 はじめに
2 危機の原因―グローバル・インバランスなのか
3 新しい世界秩序としてのG20
4 ソウル宣言と為替レート
5 基軸通貨としてのドルの地位
6 結び―基軸通貨の条件
第2章 2つの貨幣
1 はじめに
2 ケインズからミンスキーへ
3 貨幣の導入
4 ケインズにおける2つの貨幣―貨幣需要と流動性選好
5 貨幣のヒエラルキー
6 結び
第3章 周辺部通貨システム
1 はじめに
2 金為替本位制
3 カレンシィ・ボードとダラーライゼーション
4 結び―通貨システムの諸改革論
第4章 金融自由化論再考
1 はじめに
2 金融自由化理論と現実
3 ポスト・ケインジアンのアプローチ
4 投機誘導型開発論=金融自由化論
5 結び―資金循環の新しいパターンとしての金融自由化
第5章 経済危機と為替投機―97年の韓国を事例として
1 はじめに
2 外貨枯渇とIMFの救済融資
3 韓国危機に対する諸見解
4 国際政治と国内政治=自由化と投機制御の失敗
5 投機システムとしてのNDFs市場
6 結び
第6章 通貨システムの崩壊―インド省手形を事例として
1 はじめに
2 ルピー為替の安定と金為替本位制
3 インド省手形のメカニズム
4 インド省手形売り出し制限と為替投機
5 ルピー銀貨枯渇の緩和
6 投機によるシステム崩壊と世界経済の影響
7 結び
第7章 日本の原綿問題
1 はじめに
2 インド棉輸入の決済関係―インド省手形の位置
3 原綿問題の対応策
3-1 アメリカ綿への代用計画 / 3-2 横浜正金銀行の金現送策
4 原綿問題解決の条件
5 結び
第8章 朝鮮の陸地棉奨励政策―第2次計画を中心に
1 はじめに
2 陸地棉と朝鮮の風土
3 第1次計画実施段階での総督府の棉作計画
4 日本の原綿問題の台頭
5 農商務省案と総督府の第2次陸地棉奨励計画
6 結び
ISBN:9784762022951
。出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
。判型:A5
。ページ数:200ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2012年08月
。発売日:2012年08月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF。