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車社会も超高齢化

心理学で解く近未来

著:所 正文

紙版

内容紹介

世界でも類を見ない超高齢社会を迎えている21世紀の日本社会を「交通の窓」を通して心理学的立場から展望する。
 欧州や中国、そして江戸期の日本社会との比較研究をもとに「交通は社会の縮図なり」を検証し、
文化・文明論的な構造転換と持続可能な社会構築を提案する。

2007年刊行の『高齢ドライバー・激増時代』の続編として、その後の5年間の研究調査内容を加筆。

目次

第1章 車社会の限界―21世紀型への構造転換の必要性
 1.先進諸国の交通事故の状況
 2.わずか40年で築かれた日本の車社会
 3.欧州で展開する脱自動車社会構想

第2章 交通事故対策と交通心理士という資格
 1.交通事故対策の基本原則「4E」 
 2.臨床心理士資格の出現
 3.交通心理士という資格
 4.日本の地域交通社会における交通心理士の候補者

第3章 超高齢社会における車と生活
 1.高齢ドライバー激増時代の到来
 2.高齢ドライバーの運転能力
 3.高齢者講習と認知機能検査
 4.運転断念者に対するメンタルケアの必要性
 5.地方社会におけるデマンド交通システムの導入
 6.高齢者講習に関わる交通心理士の役割と提案

第4章 地域交通安全と高齢者ボランティアの役割
 1.小学1年生の自転車通学による交通死亡事故を考える
 2.イギリスにおける学童通学送迎に関する保護者の義務
 3.日本モデルへの期待―学童通学路での高齢者ボランティアによる歩行誘導
 4.地域交通安全に関わる交通心理士の役割と提案

第5章 “Give Way”と江戸しぐさ―文化・文明論的構造転換
 1.“Give Wayの心”
 2.江戸しぐさの心と形
 3.江戸しぐさの復活と21世紀社会への期待

第6章 超高齢化が進む交通社会の近未来像

著者略歴

著:所 正文
(ところ まさぶみ)立正大学心理学部教授/公認心理師。

ISBN:9784762022890
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:4-6
ページ数:176ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2012年05月
発売日:2012年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RPT