未来の必要
生涯教育立国の条件
編:三浦 清一郎
内容紹介
生涯教育の役割とは、「未来の必要」を予見することである――。
社会教育から生涯学習へと変化してきた現行の社会教育システムを再考し、
「生涯教育」概念の重要性を改めて論じる。
30年にわたり活動してきた、中国・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会の歴史と、
そこで発表された741の具体的実践事例をもとに、教育の実態を診断、「未来の必要」を予見し、
処方を提案する。
目次
まえがき 生涯教育:変化の時代の不可欠要件(三浦清一郎)
1 生涯教育立国の条件
1 生涯学習の盛況と社会教育の凋落(三浦清一郎)
2 地域の教育診断と処方
1 「地縁の共同体」から「志縁のコミュニティ」へ
―格差社会、無縁社会、少子・高齢社会の未来戦略(永渕美法)
2 公民館のコミュニティ形成機能と住民参画の志縁づくり
―「勧興公民館―まちの駅」のコミュニティ戦略(関 弘紹)
3 少子・高齢化に対処する「学社連携」を機軸とする教育施策の思想と戦略
―福岡県旧穂波町及び飯塚市の教育行政経験から分析する「未来の必要」(森本精造)
4 地域社会における「教育の協働」
―教育組織・機関間の連携システムの構築とエリア・コーディネート機能の不可欠性(中川忠宣)
5 学校を中核にした地域全体の教育力向上方策
―連携から有償「外部委託方式」による地域教育統合経営への試行(古市勝也)
6 市民による市民のための生涯学習システム
―生涯学習社会と言いながらなぜ市民の知識と技術を生かさないのか:
「むなかた市民学習ネットワーク」事業の革新性(弓削暢彦・野見山和久)
3 教育方法の革新
1 通学合宿で自立と自律を
―飯塚市庄内生活体験学校が示したもの(正平辰男)
2 実体験を重視した教育プログラムの統合化と実践化
―「女子商マルシェ」の効果と衝撃(益田茂)
3 カウンセリング・サービスの抜本的転換:
「アウトリーチ手法」の革新性―NPO法人スチューデント・サポート・
フェイスの分野横断型多面的支援の実効性(黒田修三)
4 社会の必要課題に対処する実践型人材育成研修の論理と方法
―山口県生涯学習推進センターおよび北九州市若松区
「若松みらいネット」における実践者養成研修の分析(大島まな・赤田博夫)
あとがき 激変の時代の社会教育実践(森本精造)
ISBN:9784762020957
。出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
。判型:A5
。ページ数:208ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2011年05月
。発売日:2011年05月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN。