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早稲田社会学ブックレット [社会調査のリテラシー1]

社会をとらえるためのルール

社会調査入門

著:嶋﨑 尚子

紙版

内容紹介

社会調査において適切な調査を実施し、分析・判断するための心構えと基本的知識を解説。
2007年に改正された「新統計法」など、最新の情報にもとづく。
社会調査士認定科目のA科目「社会調査の基本的事項に関する科目」にあたる履修内容を
コンパクトにまとめている。


※[社会調査のリテラシー]シリーズが提示する社会調査における姿勢は、以下の6点である。
 1.社会調査はあくまでも手段である
 2.すべてを網羅する調査はない
 3.「社会調査は社会迷惑である」からの出発
 4.「とりあえず調査してみよう」の姿勢は危険
 5.「調査しない」ことも重要
 6.必ず社会に還元せよ

目次

第1章 社会をどうとらえるか
 1 社会調査とは
 2 社会調査はあくまで手段である
 3 すべてを網羅する調査はない

第2章 いろいろな社会調査①
 1 事例調査と統計的調査
 2 官庁調査と新しい「統計法」
 3 世論調査とマーケティング調査

第3章 いろいろな社会調査②:観察単位と分析単位
 1 個人を観察単位・分析単位とするデザイン
 2 関係や組織・集団を観察単位・分析単位とするデザイン
 3 観察単位とカテゴリー

第4章 社会調査における心構え:調査者の倫理
 1 「社会調査は社会迷惑である!」の認識から出発しよう
 2 調査における人権の尊重とプライバシーの保護
 3 「とりあえず調査してみよう」の姿勢は危険!

第5章 社会調査をめぐる今日的環境
 1 社会調査を促進する環境:情報化をめぐって
 2 社会調査を抑制する環境:個人情報をめぐって

第6章 調査を設計・企画しよう
 1 先行研究のレビューからはじめよう
 2 「なぜ今調査するのか?」に答えなければいけない
 3 調査の設計・企画
 4 データのライフサイクル

第7章 既存データを利用しよう
 1 「調査しない」ことも重要!
 2 二次分析
 3 データ・アーカイブ
 4 オンライン分析
 5 データ・アーカイブの意義

第8章 社会調査の社会的還元:報告書のとりまとめ
 1 必ず社会に還元せよ
 2 必ず報告書をまとめる
 3 データは適切な方法で示す

おわりに
参考文献
付録 日本社会学会倫理綱領
   日本社会学会倫理綱領にもとづく研究指針

著者略歴

著:嶋﨑 尚子
(しまざき なおこ)早稲田大学文学学術院・文学部教授。

ISBN:9784762018336
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:4-6
ページ数:88ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2008年03月
発売日:2008年03月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB