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早稲田教育叢書

声の力と国語教育 25

編:大津 雄一
編:金井 景子

紙版

目次

第1章 神話の声―「事」を伝える「言」の世界(松本直樹)
 1 はじめに / 2 意味以前の声―神からの信号 / 3 童謡(わざうた)―神からの予告の声―
 / 4 書かれた「声」の神話 / 5 おわりに

第2章 何のために―『平家物語』群読の危うさ(大津雄一)
 1 「群読」 / 2 感動 / 3 訓練 / 4 本質との邂逅 / 5 『平家物語』である理由
 / 6 危うさ / 7 まとめ

第3章 漢詩朗唱の可能性と問題点―漢文教育の視点から―(内山精也)
 1 現代中国における漢詩の「歌唱」 / 2 漢語は何語で朗誦すればよいのか
 / 3 「国語」としての漢詩漢文 / 4 漢詩の朗誦がもたらす未来

第4章 国語科授業における声の復権を求めて(町田守弘)―「よむよむ座」での実践に即して―
 1 何故いま「声の復権」か / 2 社会的背景に即した授業の工夫
 / 3 「話しかけのレッスン」を求めて / 4 「よむよむ座」で試みたこと
 / 5 声の復権のための詩歌の授業 / 6 詩歌を読む・歌うパフォーマンス
 / 7 教材開発から授業構想へ

第5章 教室で「読む」ということ―音読・朗読・暗誦の授業実践を展開するために―(中村佳文)
 1 はじめに / 2 音読・朗読・暗誦の定義 / 3 授業導入としての学習活動(指導案)
 / 4 『平家物語』群読の学習指導計画 / 5 太宰 治『走れメロス』朗読劇の学習指導計画
 / 6 まとめ―表現活動としての国語教育―

第6章 「こえ」と「ことば」のレッスン
  ―高校講座「スピーチ コミュニケーション」の理論と実践―(榎本隆之)
 1 音声言語教育のニーズ / 2 実践報告 / 3 結 び

第7章 音声中心主義は形而上学か?―「古典」を声に出して読むこと―(兵藤裕己)
 1 「日本語」を声に出して読む / 2 「日本語」を声に出して読むことへの想定される批判的立場
 / 3 音声(中心)主義はイコール形而上学か? / 4 物語を語る・朗読する

第8章 方言を追体験することで何が見えてくるのか―石牟礼道子『苦海浄土』を朗読する―(金井景子)
 1 はじめに / 2 誰に教えを乞うか―「方言指導」を探す
 / 3 何をどのように届けるか―脚本の作成の中で / 4 おわりに―さまざまな声が交響する場を創る

第9章 朗読と言語的多様性に関する一考察―太宰治「走れメロス」を教材として―(永井聖剛)
 1 はじめに / 2 人称という問題 / 3 小説の言語的多様性について
 / 4 「走れメロス」の物語行為 / 5 忘却を誘惑する文体 / 6 朗読劇を取り入れた授業の試み
 / 7 どのような劇化が可能か / 8 おわりに

第10章 学校の外にある「声」で楽しむ読書の現在―「声」で本を届けるということ―(小塚聡子)
 1 はじめに / 2 近年特有の子どもの本や読書の現状
 / 3 おはなし会における子どもたちの反応 / 4 提供者に必要なもの
 / 5 子どもたちに「声の力」が必要なのはなぜか / 6 「声の力」で学校と連携すること
 / 7 おわりに

第11章 朗読しようよ!―横浜市立南高等学校・朗読講座記録―(内木明子)
 1 はじめに / 2 発足 / 3 練習 / 4 発表会 / 5 課題 / 6 おわりに

第12章 地域に根ざした朗読活動の現場から(飯沼定子)
 1 伝えようとすると学ばないではいられない / 2 朗読を通じて手渡すもの―小学校に民話を朗読する―
 / 3 心に響く朗読とは―老人ホームでの訪問朗読、そして舞台朗読

第13章 からだとことばのレッスン―高校講座「演劇ワークショップ」の挑戦―(若尾隆司)
 1 演劇ワークショップとは / 2 演劇ワークショップのカリキュラム
 / 3 演劇ワークショップの可能性と課題

著者略歴

編:大津 雄一
(おおつ ゆういち)早稲田大学教育・総合科学学術院教授。

編:金井 景子
(かない けいこ)早稲田大学教育・総合科学学術院教授。

ISBN:9784762016745
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2007年03月
発売日:2007年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW