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早稲田教育叢書

高次脳機能の障害心理学 24

神経心理学的症状とリハビリテーション・アプローチ

著:坂爪 一幸

紙版

内容紹介

神経心理学的症状、高次脳機能障害(脳損傷後にみられる症状や障害)をより心理学的な観点から考察。
どのようなタイプの症状があるのか、それらに対応したリハビリテーションや学習支援の方法はどのようなものか。
綿密な研究を通じて、「心」の活動の変化、可能態や適応性を解読。「心」の多面性を理解する手がかりが得られる。

目次

第1章 心理学的方法論
 1 心理学の目標と方法と領域
 2 実験系心理学
 3 臨床系心理学
 4 神経心理学
 5 実験系、臨床系、および神経心理学の関係と治療法
 6 リハビリテーション心理学

第2章「障害」と「治療」の意味
 1 人間存在と人間観
 2 人間存在とリハビリテーション
 3 「健常」と「障害」の判断基準
 4 「障害」の治療と矛盾
 5 「治療」対象の判断基準
 6 「治療」の方向と範囲
 7 「自由性」の障害
 8 脳損傷患者における「自由性」の障害
 9 「自由性」の障害と「責任能力」
 10 「障害受容」と「責任能力」
 11 リハビリテーションにおける「治療」観
 12 結 語

第3章 認知システムの障害と援助
 1 認知システムの枠組み
 2 言語システムの障害
 3 知覚・認知システムの障害
 4 行為システムの障害
 5 記憶システムの障害
 6 注意システムの障害
 7 制御システムの障害
 8 知能システムの障害
 9 高次脳機能(認知システム)の障害のケア

第4章 学習システムの障害と援助
 1「微視」的治療介入と「巨視」的治療介入
 2 生物の適応形態と学習型
 3 記憶障害、遂行機能障害、感情障害と学習
 4 学習の変調と感情反応の発生
 5 適応行動の減少と問題行動の発現と増加
 6 問題行動の出現の優位性と欲求の階層理論
 7 学習システムからみた対策
 8 リハビリテーションと学習システム

著者略歴

著:坂爪 一幸
(さかつめ かずゆき)早稲田大学教育・総合科学学術院教授。

ISBN:9784762016509
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:223ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2007年03月
発売日:2007年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ